料理を炙ったり、火おこしに使えるガスバーナー。キャンプなどで使ったことがあるという方も多いと思うが、間違った使い方をするとかなり危険なので注意が必要だ。
間違った使い方で”出火” 消火できない恐れも…
フライパンを中心に突如として燃え広がる炎。不適切な使い方で燃料が漏れたまま使うと…ガスバーナーに引火。
水をかけても、なかなか消火ができない。
ガスボンベにつけて炎が吹き出すガスバーナーは、近年アウトドアで火おこしに使ったり、自宅で手軽にお刺身を炙ったり、クリームブリュレなどのお菓子も作れるなど使う人が増えている。
しかし、一歩間違えると火災の危険もあるのだ。
「正しい使い方を知らない人が増えている」
札幌市内ではガスバーナーによる火災が3年前から徐々に増えていて、2021年は5件発生している。なぜ増えているのか、札幌市消防局は…
札幌市消防局 火災調査官 門田 拓也さん：
使い方を熟知していない人が使うのが危険
正しい使い方を知らない人が増えているというのだ。
ガスバーナーは、ガスボンベを立てた状態で元栓を開き火をつけるが、元栓を開けたまま傾けると…液体燃料が漏れ出てしまうことも。
そのまま火をつけてしまうと…燃料に火が付き、一気に燃え広がってしまうのだ。
それ以外にも、火災の原因となることがある。
購入も慎重に！安価な粗悪品が原因の火災も…
札幌市消防局 火災調査官 門田 拓也さん：
最近インターネットで、安価な海外製も購入できる。粗悪なものが出回っていて危険
インターネットで手軽に買える海外製のバーナーは、一般的に日本製より安く、3分の1ほどの値段で買うことができるという。
札幌市消防局 火災調査官 門田 拓也さん：
（海外製は）凹凸があったりするものがあるが、国内製は光沢があって滑らかなつくりになっている。ボンベとの接続部分に「Ｏリング」というゴム製のパッキンがある。ピタッとついているように見えるが、モノによっては本当にちょっと微細な、小さくなってすき間ができている
粗悪な作りで起こるかもしれないガス漏れ。それに気づかずに使ってしまうと…
実際に2021年に札幌市内の共同住宅で、粗悪な海外製のバーナーを使ってガス漏れが起き、キッチンの壁や蛍光灯などが燃える火事が起きた。
札幌市消防局 火災調査官 門田 拓也さん：
非常に怖いので、使うときに、まずは接続したときに、ガスの異臭や音がしていないか確認してほしい
正しく使えば便利なガスバーナー。バーベキューなどでも使う機会が多い今、注意が必要だ。
(北海道文化放送)
