私がお伝えしたいのは、「異例の猛暑の行方」です。

今年は6月から各地で異例の暑さとなり東京都心でも最高気温が35度を超す「猛暑日」が過去最多を更新し続けています。
台風一過の関東などできのうから暑さが戻り、さらに今年は残暑も厳しそうなんです。

ポイントはこちら。「危険な暑さ いつまで続く

夏の暑さは地球の温暖化も含めて様々な要因がありますが、今年の猛暑の一因とみられているのが、去年秋から続く「ラニーニャ」現象です。
スペイン語で「女の子」を意味するラニーニャは、南米ペルー沖などの海面水温が例年よりも低くなるもので、本来は海の対流の現象ですが、ラニーニャが発生するとシーソーのように西太平洋の熱帯域の海水温が高くなります。
さらに地球各地の天候にも影響を与え、日本付近では偏西風の位置が北に偏る傾向となり、太平洋高気圧が日本付近に張り出しやすい状況を作り出します。
その結果、ラニーニャが発生すると日本では暑い夏になりがちです。

さらに、今年は偏西風が大きく蛇行して南からの暖かい風が流れ込んだこともあり、6月末から日本各地で異例の猛暑となりました。
また、猛暑の一因になっているラニーニャ現象は当分続く可能性が高いとみられていて、来月以降も残暑が例年以上に厳しくなりそうです。
9月以降も暑さには油断せず、熱中症などへの対策を十分に取ることが必要となりそうです。)

経済部
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「経済部」は、「日本や世界の経済」を、多角的にウォッチする部。「生活者の目線」を忘れずに、政府の経済政策や企業の活動、株価や為替の動きなどを継続的に定点観測し、時に深堀りすることで、日本社会の「今」を「経済の視点」から浮き彫りにしていく役割を担っている。
世界的な課題となっている温室効果ガス削減をはじめ、AIや自動運転などをめぐる最先端テクノロジーの取材も続け、技術革新のうねりをカバー。
生産・販売・消費の現場で、タイムリーな話題を掘り下げて取材し、映像化に知恵を絞り、わかりやすく伝えていくのが経済部の目標。

財務省や総務省、経産省などの省庁や日銀・東京証券取引所のほか、金融機関、自動車をはじめとした製造業、流通・情報通信・外食など幅広い経済分野を取材している。