長崎市で8月15日行われた精霊流しの最中に撮影された映像。画面右側から路面電車が走ってくると、3人組が大量の爆竹を鳴らしながら路面電車の前に飛び出した。あわや接触しかけた危険な行為。

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精霊流しとは、毎年8月15日に行われる長崎県の伝統行事。亡くなった人を弔うために、遺族などが船を引きながら魔除けとされる花火や爆竹を鳴らして町中を練り歩く。

男3人が爆竹を鳴らしながら路面電車の前に飛び出す

問題の映像は8月15日午後8時45分ごろ、長崎市内で撮影されたもの。詳しく映像を見ていくと、まず画面左で遺族が引く船が止まる。

その前で交通整理をする人物がライトを振って、画面右側から走ってきた路面電車に進むよう促す。

すると、上下黒い服を着た3人組が突然路面電車の前に飛び出してきた。

対角線上から撮影された別の映像でも、3人組は船の陰から突然飛び出してきているのが分かる。

真ん中の人物は爆竹に火をつけて撒き散らす

路面電車が急停止したためか、かろうじて接触はしていないが、あわや事故となる危険な行為。さらに、真ん中の人物は箱に入った大量の爆竹に火をつけて、周囲に撒き散らすように走っていた。

一夜明けた8月16日、現場を取材すると8月15日の精霊流しで使ったと思われる爆竹のゴミがまだ少し残っていた。

精霊流しでの危険な行為に地元の人からは憤りの声

亡くなった人を弔う精霊流しでの危険な行為に地元の人からは憤りの声が聞かれた。

女性:
これはちょっと非常に危険な行為で良くないと思います。静かにご先祖様を送るのが元々はそうだったらしいんですけど。みなさんついついというのが出てしまうんでしょうね

路面電車は安全確認のため30秒ほど停止した後に出発したが、乗客は外の様子を確認するなど不安な様子だった。

長崎県内に住む撮影者も、このような危険な行為を初めて見たと話す。

動画撮影者:
あんな大箱にぜんぶ爆竹だと思うが入れたまま火をつける人は初めて見た…

動画撮影者:
「いやまじか」という感じですね

(「イット!」8月16日放送分より)