安倍元総理大臣が殺害された銃撃事件を受けて設置された警察庁の警護警備検証チームが、当時現場にいた警察官らから警護状況などについて聴取したことが、7月21日分かった。


事件を受けて警察庁は、警護・警備を検証して見直すチームを立ち上げ、このうち検証班のメンバーらが事実関係を把握するために14日から現地に派遣されている。

現地入りした警備局警備企画課長らは、奈良県警本部長をはじめ、警備計画の策定に係わった警察官や、現場で警護や警備にあたった警察官らから、当時の状況について聞き取り調査を行った。

聴取では、背後から銃撃された安倍元総理の後方の警戒を含めた具体的な配置、役割分担、認識など実際の現場状況について確認している。

また、検証班は、現場を調査したほか、聴取の内容と一般の人が撮った映像や防犯カメラを照らし合わせるなど事実関係の把握を進めているという。

検証班の奈良派遣はおおむね一週間を予定していて、これまでに確認した当時の警備警護の状況についてきょうの国家公安委員会で報告し、8月中には検証結果を踏まえて今後の警護警備の見直し対策をまとめる予定だ。
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