様々な食材の価格が上がる中、新潟県にある上越教育大学では生活が厳しくなっている学生をランチで支援している。その取り組みを取材した。
「すごくうれしい」 学生が行列つくる激安ランチ
上越教育大学の食堂でお昼を前に準備されていたのは、学生を応援する200円ランチ。その人気はすさまじく…。

記者:
正午前、かなり多くの学生が並んでいます。こちらの学生たち、みんながみんな200円ランチを求めて行列をつくっています

この日は、ネギトロ丼と担々麺が通常価格の半額の200円で提供されるとあって、多くの学生が200円ランチを注文していた。

学生:
私は、けっこう学食を使うので、1日に安くても800円くらい。3食食べると、それくらいするので、こういう取り組みはすごくうれしい
学生:
アルバイトができない時もあったりしたので、そういう中で色んなサービスをしてくれるのはありがたい
生活に苦しむ学生へ地域からも支援
この200円ランチは元々、新型コロナウイルスの影響でアルバイトができなかったり、仕送りが減ったりした学生を支援しようと、2020年に始まった。

物価高なども相次いでいることから、今回は国の補助金や地域からの支援などにより、200万円の予算を集め、約1万食分を用意したという。

上越教育大学 学生支援課 田上弘美 課長:
物価が上がる、実家からの仕送りが減ると、まず何を最初にやりくりするかというと、やはり食費を削る。そこで少し支援して、とにかく食べてもらいたい


大学や地域の思いが込められた200円ランチで、将来を担う学生たちを温かく支援する。
(NST新潟総合テレビ)