7月20日の投開票まで、いよいよ終盤戦の参議院銀選挙。
「選挙スタッフのお弁当はいくらまで?」「有権者がSNSで誰に投票したか投稿するのは?」など、選挙のルールについて永田町を取材して30年のジャーナリスト・鈴木哲夫さんに聞いた。

SNSで誰に投票したかを発信するのは?…意外と知らない選挙のルール

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選挙におけるルールは、公職選挙法で定められている。例えば…

Q.選挙運動のポスターに、ハートマークは使っていいのか?
答えは「使える」。縦42センチ、横30センチの枠内に収まっていれば、形は自由で使用することが可能だ。

Q.選挙カーの走行中に、演説をしてもいいのか?
答えは「ダメ」。走行中の選挙カーでできるのは、同じことを繰り返し言う“連呼行為”のみと決まっている。但し、停車中はこの限りではない。

インターネットを使った選挙活動が解禁され、ネットを活用した選挙運動ができるようになったが、

Q.立候補者ではなく、有権者がメールで選挙運動をしてもいいのか?
答えは、「候補者や政党はメールを使った選挙活動ができるが、有権者はダメ」。ちなみに有権者は投票日当日に、SNSで「投票に行った」という投稿は問題ないが、「誰に投票したか」についての投稿をしてはいけない。

ジャーナリスト・鈴木哲夫さん:
一般の有権者ではなく、運動員の場合もある。そういう意味で、選挙運動に。明確に差をつけている

選挙費用は500~600億円…衆院選に比べてお金がかかる「参院選」

続いては、気になる選挙にまつわるお金の話。

Q.選挙スタッフのお弁当やおやつ代はいくらまでと決まっているのか?
答えは「お弁当は1食1000円まで、おやつは1日500円まで」と決められている。

ジャーナリスト・鈴木哲夫さん:
事務所に行って、飲み物とか振舞う。これはどうなのって話になるので、金額を設定している

衆院選に比べて、参院選はお金がかかる。選挙期間が衆院選の12日間に対し、参院選は17日間と長いことがある。

また、小選挙区制の衆院選に比べて、参院選は基本的に全県が選挙区のため、選挙活動のエリアが広いこともある。

国のお金である「国費」も500億円から600億円かかる。立候補者は公的負担金で選挙活動をサポートしてもらえるが、前回の参院選では1人当たり4100万円だった。

ジャーナリスト・鈴木哲夫さん:
だからちゃんとした人が立候補して、ちゃんとした選挙をしなきゃいけない。これだけお金かけているから

私達のお金がたくさん使われている選挙で、有権者はどのような審判を下すのか。参議院議員選挙は、7月10日投開票。

(東海テレビ)

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