私がお伝えしたいのは「日本人の留学生の激減」です。

新型コロナの影響で2020年度に海外に留学した日本人の留学生は過去最少となる1487人でした。

文部科学省は2027年までにコロナ前の10万人以上の水準に回復させる目標を掲げていますが円安の影響を懸念する声が上がっています。

ポイントはこちら「コロナに加え円安も日本人留学生は再び増える?」注目です!

【注目ポイント・記者解説】

文部科学省の調査によりますと2020年4月から去年3月末までに海外留学した日本人の大学生などは1487人で前年度から98.6%減少し調査開始以来、最も低い水準でした。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で各国が入国制限などを強化したことなどが主な原因とみられています。

文部科学省は、グローバルに活躍できる人材を育成するため、海外で学ぶ日本人留学生を増やしたいとしています。

文部科学省は留学支援事業「トビタテ!留学JAPAN」を通して奨学金の支給を行っていますが、さらに高校生の留学支援を強化するなどして、2027年までに日本人留学生の数をコロナ前の10万人以上の水準に回復させたいとしています。

しかし、加速する円安の影響で海外に行くことをためらう学生が増えることが懸念されています。

コロナの感染状況や円安の先行きが見通せない中、文部科学省には日本人の学生の留学を後押しする積極的な対策が求められています。

(フジテレビ社会部 林英美)

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