世界で活躍するボクサーを目指し、父と二人三脚で練習に励む中学3年生が、新潟県三条市にいる。
新潟県内の中学生で初! 強化指定選手に選出

5月23日、新潟県三条市の滝沢亮市長のもとを訪れた1人の中学生。

三条市・滝沢亮 市長:
今身長は?
齊藤鳳人さん:
171cmです
三条市・滝沢亮 市長:
まだ伸びている?
齊藤鳳人さん:
ちょっとずつ…

少し緊張した様子を見せていたのは、ボクシング界期待の中学3年生、14歳の齊藤鳳人(さいとう・たかと)さん。

しかし、一度グローブをはめれば、その表情は一変。

2022年3月に行われた全日本アンダージュニアフレッシュボクシング大会の57キロ級で優勝し、県内の中学生としては初めて、日本ボクシング連盟の強化指定選手に選ばれた逸材だ。

ボクシングを始めたきっかけは、空手。9歳のとき、空手のパンチ力強化のためにボクシングを始めた鳳人さんは、試合で勝ったときの爽快感から、ボクシングの虜になったという。
“野性的なボクシング” パンチの威力をアナウンサーが体験…「二段階の圧」

練習をサポートするのは父・栄太郎さんだ。栄太郎さん自身も大学時代、ボクシングに打ち込んでいたという。父の目に息子はどう映るのか。

齊藤選手の父・栄太郎さん:
野性的なボクシングというか、基本にとらわれず勘と感覚で動く選手

野生の勘を頼りに放つ、強烈な左ストレートが鳳人さんの最大の武器だ。独特の間合いで、素早く距離を縮めて相手を翻弄するパンチ。
アナウンサーが実際に受けてみると…


長谷川珠子アナウンサー:
すごい!当たった時の衝撃と、グッと押し込んだときの2段階の圧があるので、威力が倍増する感じがあります

齊藤鳳人 選手:
肩の入れ込みが他の選手より強い。相手が当たらないだろうという距離で当てられるパンチ
目標はオリンピックで金! “自分自身”に打ち勝ち頂点へ
その並外れたセンスに、兄の背中を追う弟も目を輝かせる。

齊藤選手の弟・源騎くん:
グッときて抑えられない時もあるし、トップレベルって感じ
そんな鳳人さん、リング上での最大の敵は自分自身だと話す。

齊藤鳳人 選手:
自分の弱いところに負けない。相手に負けるんじゃないかという気持ちを押さえつけて、自分が勝つぞという気持ちを前に出して戦う
今後の目標は…

齊藤鳳人 選手:
オリンピックでメダルを取る
Q.何色
金色!

研ぎ澄まされた感覚で繰り広げる、野性的なボクシングで、世界の頂きを目指す。
(NST新潟総合テレビ)