2022年7月、新潟県長岡市にオープンする、体験型の宿泊施設を取材した。雪国らしく「発酵」をテーマに、食に特化した施設で、県外や海外に向けた発信拠点となることが期待されている。
テーマは“発酵” 雪国ならではの施設誕生
長岡市にオープンするのは、食に特化した宿泊施設『HAKKO HOUSE』だ。
桶屋美圭アナウンサー:
中に入ると、早速大きなオブジェが出迎えてくれます。こちらには明治から昭和にかけて県内で使われていた、暮らしに関わる道具が展示されていて、目を引きます

安田瓦や県産杉などを使用し、リノベーションされたこの施設。

県内7店舗の飲食店を展開する会社「SUZU GROUP」が、雪国ならではの食文化“発酵”に焦点を当てて作った。

SUZU GROUP・鈴木将 代表取締役:
発酵食品の魅力を伝えていく場所であったり、発酵は微生物がつながりあって広がっていくということもあるので、そういった“発酵的な場所”になれたらいいなと思って

そんなHAKKO HOUSEでは飲食店のノウハウが生かされている。キッチンには新潟産の味噌・麹・醤油などの発酵食品があり、全て自由に使うことができる。

その理由について鈴木さんは「こういうものは実際にお店に行くと全部買わなければいけないので、ここでちょっとずつ味をみてもらう」ためだと話す。

「当たり前の暮らしが、海外の人からみたらすごく豊か」世界へ発信!
さらに、シェフに食事を作ってもらうプランや、蔵や食材の産地をめぐるツアーも計画。アフターコロナを見据え、県内・県外にとどまらず、長期滞在する外国人観光客の取り込みを強化したい考えだ。

SUZU GROUP 鈴木将 代表取締役:
僕らの当たり前の暮らしが、きっと海外の人からすると、すごく豊かなことだと思うので、それを実体験してもらえるような場所にしていきたい

新潟の豊かな食文化を世界へ…。鈴木さんは「外から評価されることが大事だと思っている。そうすることで地元の人たちがもっと地元の食材に誇りや自信を持つと思う。小さい一棟貸しの施設だけど、何かそのきっかけをつくりたい」と意気込む。

HAKKO HOUSEは6月中旬から予約の受け付けが始まり、7月1日にオープンする予定。
(NST新潟総合テレビ)