私がお伝えしたいのは「最後の公衆電話にお別れ」です。

アメリカ・ニューヨークでは先月、街角に残っていた公衆電話の「最後の一台」が撤去されました。

あの「スーパーマン」の変身シーンでもおなじみのニューヨークの公衆電話ですが順次、充電や無料Wi-Fiスポットに切り替わっています。

ポイントはこちら、「”時代の遺産”は博物館で展示へ」注目です。

【注目ポイント・記者解説】

5月23日、タイムズスクエアにもほど近い場所から「最後の公衆電話」がクレーンでつり上げられ撤去された。

報道用の資料のタイトルには、「時代の終焉」という文字が書かれていた。

携帯電話の普及により、街角の“公衆電話”の需要が減少する中で、「Link NYC」と呼ばれるWi-Fiスポット兼、USBでスマホなどが充電できる機能への“置き換え”が進められてきた。

充電もできるWi-Fiスポット「Link NYC」
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通話のために硬貨を入れる「“有料”公衆電話」は姿を消したが、この「Link NYC」では、無料で米国内に電話ができる機能もあるので、緊急時やスマホを持たない人への対策もとられている。

ただ、2000年代のはじめにはおよそ市内で3万の公衆電話が設置されていたが、「Link NYC」の設置台数は1900程度。

9・11同時多発テロ(2001年)の際には携帯電話がつながりにくくなり多くの市民が公衆電話を利用したため、災害やテロの際に数が足りるのかという心配もある。

一方で「Link NYC」の特徴である大きなスクリーンは、ここに広告を映すことで得る収入で管理・運用をしているというのが興味深い。

大きなスクリーンを使った広告収入で運営

日本での公衆電話は携帯電話の普及により、総務省は最低限の設置台数を3分の1に減らし災害用公衆電話に切り替えている。

ニューヨークでの運用は、日本にとっても参考となるかもしれない。

(FNNニューヨーク支局 中川真理子)

記事 526 国際取材部



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記事 46 中川 眞理子

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FNNニューヨーク支局特派員。プライムニュースイブニング元キャスター。警視庁、警察庁担当、北朝鮮による拉致問題担当記者。「スーパーニュース」「みんなのニュース」担当ディレクター。2015年より厚生労働省担当記者を経験。