“いわくつき”の高級家具がオークションに
5月27日午後1時、ある“いわくつき”の高級家具がネットオークションに出品された。

この家具を使っていたのは千葉県市川市の村越祐民前市長(48)。

在任中だった2021年、市長室に約360万円かけてガラス張りのシャワー室を設置し、批判が殺到した。

今回出品された机とイスも、執務用として約200万円で購入したもの。当時、市民からは「税金のムダ遣い」との厳しい声があがっていた。

この“ワケあり”の机とイスを村越氏を破って就任した新たな市長が、市としてオークションに出したのだ。そのお値段は?
出品されたオークションサイトで確認すると、入札の予定価格(=最低落札価格)は148万6650円と高い値段がついていた。

購入価格から使用した2年間分の価値を差し引いた金額だという。
約200万円の机とイスを実際に見に行くと…
番組では、現物をこの目で確かめるため、市川市役所に向かった。

庁舎の1室に保管された家具、今は誰も使用していないという。

今回、特別にイスに座ることを許されたディレクターの感想は…。
時枝杏名ディレクター:
木の肌触りが柔らかいので体にフィットします。すごく座り心地がいいですね。机とイス合わせて約148万円するものなので、少し緊張します

国産の高品質のクルミの木(ウォールナット材)を使い、有名デザイナーが手がけたモダンで美しい家具。

現物を見た上で入札したい人は、予約をすれば下見も可能だ。
この机とイスを売って得たお金は市に戻ってくるため、市民からは「できるだけ高く買い取ってほしい」との声が上がっている。

市川市民A:
元が取れたらいいですよね。201万円とか…
市川市民B:
買ったときは198万円とか新聞に出ていたから、それ以上で売れたらいいですよね。私は欲しくありません
では、148万6650円という予定価格は妥当なのだろうか?家具買い取り業者に聞いてみた。
家具買い取り専門店FOCUS・辻寛代表:
かなり掘り出し物だと思います。なかなか市場に出ている数自体が少ないものになるので、知識がある方が見れば、手を出したくなると思います

このように評価するものの、入札には慎重だった。
家具買い取り専門店FOCUS・辻寛代表:
100万円くらいで売れても驚きはしないですね。普通に高いと思います、相場から見て
家具の入札期間は6月28日~7月5日で、最高額をつけた人が落札者となる。

(イット! 5月27日放送より)