私がお伝えしたいのは、「中国語でツイッター」です。防衛省はツイッターで日米共同訓練の様子を中国語とハングルでも投稿。これは「日米同盟」について外国にもアピールすることで、ウクライナ情勢で関心の高まる「情報戦」に対応、海外世論への働きかけを強める狙いがありそうです。ポイントはこちら「多言語SNS発信で情報戦強化」注目です。

防衛省が公式ツイッターに投稿したのは、日本海で行われた自衛隊とアメリカ軍の空母打撃群による共同訓練についてで、「日米共同訓練を通じ、地域における一方的な現状変更や不安定の試みを許さぬため、強固な日米同盟の姿を示しました」
という文章を、日本語のみならず、英語、中国語やハングルで表示しました。

日本はかねてから海外への発信の弱さが指摘されている中で、ロシアによるウクライナ侵攻を巡っては、自国に有利な情報を流すことで戦いを有利に進める「情報戦」の重要さが改めて浮き彫りとなりました。日本としてもSNSなどを駆使して、海外世論への発信を強めることは急務と言えます。

防衛省は近年、多言語でのSNS発信を強化、日米の共同訓練以外でも、例えば海上自衛隊の潜水艦「たいげい」が横須賀港に初めて入港した際、「防衛省・自衛隊は、引き続き、自由で開かれたインド太平洋を守るため、全力を尽くします」としたツイッターなどを、英語、中国語やハングルで投稿し、海外世論への働きかけを強めています。

ウクライナ侵攻を目の当たりにした今、「情報戦」「世論戦」の重要さは増していくので、さらなる対応の強化が求められます。

佐藤友紀
佐藤友紀

フジテレビ報道局政治部