生まれたては全身真っ白「ベニガオザル」　美しいけど危険な鳥「パプアヒクイドリ」…とべ動物園でしか会えない激レア動物たち【愛媛発】

「90」。これは、日本の動物園と水族館で作る協会に所属する、動物園の数だ。その中でも、愛媛県砥部町にある県立「とべ動物園」でしか出会えない「激レア」動物たちを紹介する。

短すぎる尻尾がキュート！日本で1匹のムーアモンキー

とべ動物園のモンキータウンには、20種類のサルが暮らしている。

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鈴木瑠梨アナウンサー：
ここにたくさんサルたちがいますけど、この中にとべ動物園しかいない動物がいるんですよね
とべ動物園・連有吾キーパー：
はい、それはこちらにいますムーアモンキーというサルになります

最初は、日本でただ1匹という「超・激レア」さん、ムーアモンキーのメスの「アムー」ちゃん。

インドネシアのスラウェシ島に住むおサルさんだが、最大の特徴が…。

とべ動物園・連有吾キーパー：
しっぽが凄く短くて、ほとんどあるかないかわからないくらい短い尻尾を持っています
鈴木瑠梨アナウンサー：
しっぽ、あるんですか？
とべ動物園・連有吾キーパー：
しっぽはあります。あるんですけど、本当ちょんってあって、毛がちょっとだけしかこの子は生えてないです

わずか数cmの短い尻尾がキュート。

野生では群れを作るムーアモンキーだが、1人暮らしならではのこんな姿も…。

鈴木瑠梨アナウンサー：
毛づくろい、自分でするんですね
とべ動物園・連有吾キーパー：
1頭しかいないので、本来だと仲間同士で毛づくろいやったりやられたりするんですけど、1頭ですから自分の身の回りのことは自分でしないといけないんで、毛づくろいも頻繁にやっています

身だしなみは自分で。自立している。

とべ動物園・連有吾キーパー：
1頭で生活していますから、マイペースに、この子が元気で暮らせる環境を整えていけたらいいなと思います

天使降臨　子どもの頃は衝撃の姿「ベニガオザル」

鈴木瑠梨アナウンサー：
こちらはまた違ったおサルさんですね
とべ動物園・連有吾キーパー：
こちらはベニガオザルといいます

ベニガオザルという名前の通り、真っ赤な顔のおサルさん。お母さんの「ミミ」に、息子の「シュエ」と「ミト」。そして、娘の「ゴリン」。国内で飼育されているのはこの4匹のみといわれている。みんなそっくりだが、お母さんの「ミミ」には見分けるポイントがあるという。

鈴木瑠梨アナウンサー：
お母さんはどれでしょうか？
とべ動物園・連有吾キーパー：
首の後ろのところ、ちょっとわかりにくいかもしれないですけど、白髪が生えていまして、見分けるポイントの1つです
鈴木瑠梨アナウンサー：
サルにも白髪があるんですか

さらにベニガオザルには衝撃の事実が！

とべ動物園・連有吾キーパー：
今こう見ていただくと、顔が赤くて地味な体の色をしているかと思うんですが、赤ちゃん、生まれた時は全身真っ白で生まれてくる、少し変わったおサルさんです

ベニガオザルの赤ちゃんの写真をみると、真っ白な毛に包まれて、その姿はまさに天使のようだ。顔も赤くなく、ベニガオザルというより「シロガオザル」と言えそう。

とべ動物園・連有吾キーパー：
全然違うので、別の種類かなって勘違いするくらい全く違います
鈴木瑠梨アナウンサー：
不思議ですね。で、また白髪も生えてくるっていう

得意技は前蹴り！美しく凶暴日本で最後の「パプアヒクイドリ」

鈴木瑠梨アナウンサー：
とべ動物園にしかいない鳥がいるって聞いたんですが
とべ動物園・山﨑洋介キーパー：
ちょっと見た目怖そうなんですけど、パプアヒクイドリの「セロム」ちゃん

ニューギニア島などに生息するパプアヒクイドリ。かなり力が強いようで…。

とべ動物園・山﨑洋介キーパー：
非常に前蹴りが強くて、木の板を突き破ったっていう例もあります。非常に危険な動物です

中でも「セロム」ちゃんは…。

とべ動物園・山﨑洋介キーパー：
非常に気まぐれで、時には凶暴で、できれば一緒の空間には入りたくないなっていう存在の子です
鈴木瑠梨アナウンサー：
なるほど。今のところ、まだ前蹴りはされてないんですか
とべ動物園・山﨑洋介キーパー：
前蹴りを目の当たりにしたくらいで、今のところはまだ当たってはないです