ミミイカの隠れる様子が可愛い!癒される!
小さなイカが一生懸命、“細腕”を使って砂に隠れる様子が「可愛い」「癒される」とSNSで話題になっている。動画をTwitterに投稿したのは伊豆半島でダイビングショップをしている村井智臣(@MURAITOMOOMI)さん。
先日東伊豆の砂地に大きさ3㎝サイズのミミイカがいました。
— 村井智臣 (@MURAITOMOOMI) April 22, 2022
僕の存在に気づいたらしく、慌てて砂に潜り出したんですけど頭だけはどうしても隠しきれなかったらしく、、
すごい可愛いやり方で完全に隠れようとしてました。
すみませーん!
器用過ぎませんか??笑#ミミイカ#ダイビング pic.twitter.com/zw7n2qBiDu

投稿されているイカはミミイカというダンゴイカ目ダンゴイカ科ミミイカ属の小さなイカだ。
村井さんは「先日東伊豆の砂地に大きさ3cmサイズのミミイカがいました。僕の存在に気づいたらしく、慌てて砂に潜り出したんですけど頭だけはどうしても隠しきれなかったらしく、、すごい可愛いやり方で完全に隠れようとしてました。すみませーん!器用過ぎませんか??笑」というコメントとミミイカが隠れる様子を収めた動画を投稿。

動画をみると、慌てて砂に潜るミミイカの様子を捉えているが、コメント通り、頭が完全に隠れるまでは至っていない。そこで、腕を器用に使って、砂を自分にかけているのだ。それを何度か繰り返し、ようやく頭が隠れたところで、腕をスッと砂の中に入れたところで動画は終了。
この動画を見た人たちからは、「すごく可愛くて癒されました!」「一所懸命隠れようと必死で砂をかけている姿めっちゃかわいい!」といった声が寄せられ、13万4000件以上のいいねがつくなど、話題となっている。(5月6日現在)

村井さんは今回のミミイカの発見について「ミミイカは伊豆半島ではたまに砂地で見かけることがありますが、基本的に夜に行動する生き物なので日中に見かけるのは少し珍しい」と話している。また、今回動画が話題になったことについては「少しでも多くの方達に水中にいる小さな生き物達がみんな懸命に生きてるっていうことをこのミミイカを通して知ってもらえるとすごく嬉しいです」ということだ。
器用に腕を使い、必死に隠れるミミイカに癒された人も多かったわけだが、他のミミイカも同じように隠れるのか?ミミイカの生態について、ミミイカを展示しているサンシャイン水族館の飼育スタッフの方に詳しく話を聞いてみた。
飼育スタッフ「見事な隠れっぷりです」
――動画を見た感想は?
あたふたしているにもかかわらず見事な隠れっぷりです。砂をかけている腕を透明にしているところも良いですね。
――なぜ砂の中に潜る?
敵から身を守る、エサを捕食するために身を隠すことが知られています。
――他のミミイカもみんなこのやり方で潜る?
この動画以外のミミイカも同じ方法で砂の中に潜ります。

飼育スタッフ「砂の中が落ち着くみたい」
――そもそもミミイカは、どんな所に生息している?
北海道の南方から本州に生息しており、砂泥地にすんでいます。
――ミミイカの特徴は?
砂に潜るところと発光器を持っているところです。
あと、他のイカは左の第4番目に交接腕(精子が入ったカプセルを渡す腕)が位置していることが多いのに対し、ダンゴイカ科(ミミイカが属する科)は左の第1番目に交接腕がくることが多いです。
――ミミイカは基本、砂の中にいる?
基本砂の中にいますが、夜間エサを求めて砂から出ることがあります。砂の中が落ち着くみたいですね。あとエサを食べている時は砂から出ています。この時が一番無防備です。
――サンシャイン水族館にはミミイカは何体いる?
現在、サンシャイン水族館では3個体展示しています。
――ミミイカの見所はどんなところ?
体は小さいですが卵を産んでいます。孵化した個体がもうすぐ見られるかもしれません。

どうやら投稿されたミミイカだけでなく、すべてのミミイカが同じようなやり方で砂に隠れるようだ。ミミイカは本州などの砂泥地で見られるようなので、見つけた時は生の隠れる姿が見られるかもしれない。