今話題のグルメの映像からヒットの理由を探る新コーナー「うま撮」。
今回は、ファンから“聖地”と呼ばれる京都のパン。その京都で行列もできる人気パン店が東京に集結した。ヒットの理由を調査した。
1日5000個作られる京都のメロンパン
4月13日から24日まで東京都白金台で開催されているのは、「京都パンフェス2022」。(4月18日、19日は定休日)
この記事の画像(33枚)実は京都市、2021年のパンの支出金額が全国の県庁所在地で1位なのだ。パンの聖地として知られている。
そんな京都の人気店11店舗、30種類以上のパンが東京へやってきた。
まずは、女性客から「京都市内ですけど絶対にあるパンですよね。小さいころから慣れ親しんだパン」との声が聞かれた、「山一(やまいち)パン総本店」の「京風メロン」170円(イベント価格)。多い日には1日5000個作られるという。
さっそくヒットの理由を、うま撮する。
「京風メロン」を割ってみると、中から出てきたのは、京都ならではの白餡だ。
白餡にした理由は約50年前、菓子パンといえばあんぱんが主流だったため、客に楽しんでもらおうとメロンパンと組み合わせたのだという。
女性客からは、「和菓子で使われているような白餡で京都っていう感じ」という声が。
白いんげん豆を2時間程度じっくり炊き上げ、さらに水飴を加えることでより滑らかな食感に仕上げている。
渡邊渚アナウンサー:
メロンの香りがほんのりして、中の白餡がとっても舌触りがよくておいしいです
「求肥」に「しば漬け」…京都を感じられる組み合わせ
続いては、国産小麦がベースの弾力がある生地に、大福などを包む「求肥」が入ったモチモチの「fiveran(ファイブラン)」の「名物薄皮あんパン」220円(イベント価格)。
そして、白玉団子と栗の甘露煮がトッピングされた「Yohei Miyaguchi(ヨウヘイ ミヤグチ)」のベーグルは、京都の宇治抹茶を使用した自家製バタークリームで枯山水の庭園を表現している。
京都のお店で受付開始10分で予約が埋まり、現在1か月以上待ちのパンも購入できる。
食パンも京都では人気だ。
京都の「メサベルテ」で、1日1200斤売れる人気の食パンを進化させた「プレミアム匠食パン」870円(イベント価格)。
吸水性の高い強力粉を使うことで、モチモチの食感になっている。
催事で1日に500個売れることもある、創業90年「樋口金松堂(ひぐちきんしょうどう)」の「頑固一徹マドレーヌ」210円(イベント価格)も販売している。
2022年で販売開始から30年以上、国産バターを使い、素朴で食べやすい京都で愛される商品となっている。
京つけもの「西利」のしば漬けを使ったフォカッチャ「西利の『しば漬け』とクリームチーズのフォカッチャ」380円は、しば漬けのしょっぱさと濃厚なクリームチーズが組み合わさったパンだ。
女性客からは、「パンにしても塩味が効いててすごいおいしいです」という声が挙がった。
会場限定 最高級小麦を使った“フレンチトースト”
さらに、会場でしか食べられない特別メニュー、進々堂×八芳園シェフ「厚切りフレンチトースト」800円(イベント価格)には、あるヒミツがある。
そのヒミツをうま撮。
京都のバニラアイスの下に敷かれたパンは、ひと月に1500本売れる京都の老舗「進々堂」のフランスパン。
女性客A:
パンの食感がフランスパンと思えないくらいフワフワしていてとてもおいしかったです
女性客B:
やわらかすぎず、硬すぎずすごくおいしい
食感のヒミツは、最高級のフランス産小麦を低温でじっくり発酵させているから。
そして、仕込みを真空パックで行うことで、味ムラを抑え、バニラアイスとも相性抜群なのだ。
渡邊渚アナウンサー:
噛む度にモチモチのパンからジュワ―っと甘さが口いっぱいに広がります
他にも、進々堂の食パンを使った会場限定メニュー「野菜たっぷりサンド 京都パン1つ・ドリンク付き」1500円(イベント価格)は、女性客から「食パンと野菜が色々な種類が入っていたので、すごくいいバランス」という声が。
「野菜たっぷりサンド」は、レタスやトマト、ハムやチーズなど7種類の具材を挟んだサンドイッチ。
渡邊渚アナウンサー:
パンのフワフワ食感が、そのままシャキシャキの野菜にパンが負けてなくて、存在感がしっかりあります
後半戦では“揚げない”ヘルシーな焼きカレーパンも登場
4月20日から「京都パンフェス」後半戦がスタート。
イチ早くどんなパンが出るのか特別に紹介する。
京都などに5店舗を構える「メサベルテ」からは「塩パン」160円(イベント価格)。
もちもちした食感のソフトフランス生地で、バターを巻いて、岩塩をかけて焼き上げている。
さらに、「三元豚ベーコンエピ」250円(イベント価格)は、ベーコンの塩気と、九州産の小麦の甘味がおいしい。
また、今はオンラインでしか買えない「焼きカレーパン」250円(イベント価格)の店頭販売が決定。
では、どこが人気なのだろうか?うま撮する。
自家製のパン粉を使用することで、生まれるサクサク感。
さらに…
メサベルテ製造部長・平川雅章さん:
割った瞬間にトロ―っと出てくるカレーパンのルーになっている
14種類のスパイスが入ったカレーがあふれ出す。牛肉、玉ねぎ、ニンジンのゴロっと感を残し、揚げずに焼いているためヘルシーなのが人気の理由。
渡邊渚アナウンサー:
揚げてないのにサクサクで、脂っこくなくてとっても食べやすいです
他にも、1日に500人のお客さんが来店するという「fiveran」の「こぼれレーズンパン」220円(イベント価格)。
中には、ふわふわの生地に包まれたレーズンがたっぷり。普通のレーズンパンの約1.5倍~2倍のこぼれるくらいのレーズンがパンに入っているため…
渡邊渚アナウンサー:
レーズンのプチプチした食感とフルーティーさがダイレクトに伝わってきます。おいしい幸せ
※会場での販売数には、限りがあるため注意してほしい。