パキスタンで失職したイムラン・カーン氏にかわる新たな首相が選出されましたが、政情の混乱は広がる恐れがあります。
パキスタン下院は11日、不信任が決まり失職したカーン氏に代わる新しい首相として、最大野党・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML―N)総裁のシャバズ・シャリフ氏を選出しました。
パキスタンでは経済危機が深刻化していて、シャリフ氏は首相選出後、「パキスタンの状況は悪いが我々が改善させる」と強調しました。
一方で前首相のカーン氏が率いるパキスタン正義運動(PTI)に所属する議員はこの日、新首相を選出する投票をボイコットしたほか100人以上が辞職を表明しました。
カーン氏は「外国勢力が私の追い落としを謀っている」と支持者に大規模な抗議を行うよう呼びかけていて、混乱が広がる恐れがあります。