まん延防止措置の解除後、新型コロナウイルスの感染者数は増加傾向に転じている。4月1日、東京都で新たに感染が確認されたのは7982人。前週の金曜日に比べ約700人増えた。

東京の「BA.2」感染疑い52.3%
東京都の小池知事は1日午後の会見で、感染のリバウンドへの警戒を強く呼びかけた。
小池百合子都知事:
まん延防止等重点措置は終わって、今はリバウンド警戒期間にしております。そのことを皆さんには強く改めて意識をしていただきたい

東京都の専門家会議によると、従来のオミクロン株より感染力が強い「BA.2」ステルスオミクロンの感染疑いが52.3%と、すでに半数を超えたという。

新規感染者数の7日間平均は7419人で、先週から約1300人増えた。
「症状の重い患者増えた」医師の実感
都内のクリニックでは発熱外来を訪れる患者が再び急増している。この日、発熱外来を受診した患者さんも…

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
この腫れ方はやっぱりオミクロンなんだろうな
伊藤院長は、すでに陽性者の3分の2ほどがステルスオミクロンではないかと見ていた。
いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
特に先週末から患者さんの問い合わせがすごく増えまして、再び発熱外来がパンクしつつあると…

ステルスオミクロンが主流になるにつれ、通常型よりも「症状の重い患者が増えた」との実感があるという。
いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:
発症の仕方、症状の変化、症状の強さ、それから急速な患者さんの増加。これはやはり「BA.2」(ステルスオミクロン)の影響が強いと思います

患者数リバウンドもワクチン会場はガラガラ
リバウンド対策が重要視される中、切り札となるのがワクチン接種だ。
小池百合子都知事:
コロナ対策の武器といつも申し上げていますが、ワクチンの追加接種の加速化も重要であります
しかし、東京・足立区役所の3回目の接種会場を取材してみると、広くとられた待合室はガラガラだった。

こちらの会場では、足立区民以外でも誰でも予約なしでワクチン(モデルナ製)が接種可能。隣の区から来た人もいるにはいるのだが…
隣の葛飾区から接種に来た人:
葛飾区から来ました。(接種が)周知されていないんだろうなと思います
接種枠は1日1900人にもかかわらず、4月1日は半分以下の800人ほどしか埋まっていないという。

接種を受けに来た足立区民:
(接種枠が余るのは)もったいないなと思います
確かに、用意したワクチンが余ってしまう心配はないのだろうか?
足立区 ワクチン接種担当課・片岡則彰課長:
来た人の数に応じてワクチンを用意しておりますので、当日のワクチン廃棄が出てくることはございません

感染のリバウンドが懸念されていることから、足立区では希望者は早めの接種を呼びかけている。
(イット! 4月1日放送より)