ロシアがウクライナへの軍事侵攻を始めて3月24日で1カ月となった。宮城県内では、一刻も早い侵攻の停止を求める声が高まるとともに、ウクライナからの難民を受け入れようという動きも始まっている。

「消えていくのは耐えられなくて…」

2月24日から始まった、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。国連は3月23日朝までに、侵攻により民間人977人が死亡し、負傷者も1594人に上ると公表した。増え続ける民間人の犠牲。

宮城県内でも募金などを通じてウクライナへの支援の輪が広がっている。
3月20日には、仙台市青葉区の街頭で支援を呼びかける活動が行われた。

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ウクライナ出身・オクサーナさん:
自分の国が悲惨な状況になっていて、日々子供達や一般の市民が亡くなることや、街全体が無くなっていって、消えていくのはもう耐えられなくて

参加したのは宮城県内に住むウクライナ人など約40人。その中には、家族が今も母国にいる人の姿もあった。

宮城・石巻市に住むヴィタリイさんと妻の早坂真由美さん。1カ月前にロシアの侵攻が始まった時、ヴィタリイさんは衝撃を受けたという。

ヴィタリイさん:
驚いた。とても驚いた。ウクライナ国民だけでなく、今や世界中の人にとってショックな出来事だ

ヴィタリイさんは、ウクライナの北部・チェルニーヒウ州出身。母と弟と祖母の3人が現在もふるさとに残っているが、2時間に一度は空襲を知らせるサイレンが街に鳴り響いているという。

ヴィタリイさん:
家族は4週間地下室で生活している。電気も水もトイレも無い場所で。携帯電話の充電が無いため、家族と通話することもできない。毎日ひどい状況で生活している

この1週間は家族と連絡がとれておらず、近くに住む友人に家族の安否を確認しに行ってもらっている。

ヴィタリイさん:
一番の願いは、一刻も早くこの戦争が終わってほしい。毎日多くの人が死んでいる

ウクライナ侵攻は人ごとではない

鳴子温泉で旅館の開業準備を進める佐々木清志さん。ウクライナを何度も訪れた経験がある佐々木さんは、旅館を開業するにあたり、訪日外国人への接客係として10人のウクライナ人を採用した。

当初の予定では2022年1月に全員入国する予定だったが、新型コロナの影響で入国が遅れ、手続きの再開を待つ間に、今回の軍事侵攻が始まった。

佐々木清志さん:
今回のウクライナ侵攻は人ごとではない。ましてや自分のところで従業員を雇用していますので

採用予定の10人とは毎日連絡を取り合っていて、安否を確認しているが、連日、戦禍の映像や悲痛なメッセージが送られてきているという。

佐々木清志さん:
「社長、私には17歳の弟と7歳の妹がいます。母は行けませんが、きょうだいも(日本に)連れて行っていいですか」とメールが来たときは、さすがに泣かされました

国連は、ウクライナの国内外に避難した人の数が1000万人を超えたと発表。日本でもすでにウクライナ難民の受け入れが始まった。

佐々木清志さん:
助けてやらなきゃという思いが強い

佐々木さんは今、採用予定のウクライナ人以外にも、1人でも多くの難民を受け入れられるよう準備を進めている。

(仙台放送)