「選挙目当てのばらまきだ」などと批判の声があがっていた年金生活者らに5000円程度を支給する案。

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年金受給者への5000円給付を見直し

自民党の高市政調会長は先ほど「ゼロベースで議論する」と述べ、見直すことを正式に表明した。

自民党・高市政調会長:
事務的にも間に合わなくなりましたので、もうこの話はなくなったということでございます

一転、白紙となった5000円の給付について、街では…

80代女性:
残念だね。もらえないっていうのはね

40代男性:
現役世代でもやっぱり困っているので、みんなもらえないんだったら仕方がないかなと

事の発端は、3月15日、自民党の茂木幹事長と公明党の石井幹事長らが総理官邸を訪問。新型コロナの感染拡大の影響で、受け取り額が減る年金生活者に、一律5000円を給付する案の実施を岸田総理に求めたことに始まる。

しかし、「高齢者のみ優遇して不公平」といった批判が殺到。国会でも…

立憲民主党・蓮舫議員:
7月は参院選です。これ選挙目当てというんじゃないですか?

公明党「5000円給付は自民党の提案」

次々と批判の声が上がる中、公明党の竹内政調会長は23日、5000円給付は自民党の提案だったと明かした。

公明党・竹内政調会長:
(公明党の)石井幹事長の方に自民党の茂木幹事長の方から話があった

一方、自民党の高市政調会長は3月29日、給付金ではなく年金が減る分の補填金だったと説明。

自民党・高市政調会長:
そもそもどなたかが給付金という呼び方をされたことから、誤解が生じているんだと思います。今年4月からの年金額が少なくなります。これを補填するものということで、給付金ではなく補填金でございました

今後の方針については「物価高の影響などもあり、支援金の対象をどうするかゼロベースで議論する」と述べている。

(「イット!」3月29日放送分より)