激化するウクライナ侵攻で家を追われ、国内外に避難した人が1000万人を超えました。

めざまし8では、実際にキエフから日本へ避難してきた女性に、“避難中の苦労”や“今後の不安”を取材しました。

“3年ぶり”の再会…強く抱きしめ合う姿も

ロシア侵攻前のウクライナの人口およそ4200万人の4分の1近くが避難を強いられた形になっています。国外に逃れた人も349万人に上ります。

3月22日、羽田空港にはウクライナから避難してくる母親を心待ちにしている人がいました。

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日本でウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」の演奏家として活動するカテリーナ・グジーさん35歳。2006年活動拠点を日本に移し、日本人男性と結婚。子供と3人で暮らしています。

ウクライナをイメージした黄色と青の花束を持ち、母親を待つカテリーナさん。

侵攻が始まった直後、68歳の母・マリヤさんは戦火を逃れ、キエフから避難。丸2日歩き続け、3月8日にポーランドにたどり着いたといいます。そして、21日ついに娘の住む日本へ。

無事を確かめ合う母と娘。実際に会うのは3年ぶりだといいます。

カテリーナ・グジーさん
正直まずはゆっくり何も考えないで…ママに一番これからもゆっくりしてもらいたい

母・マリヤさん
避難所にいるとき、小さな子供や若いお母さんたちが、父親や夫を思って泣いているんです。それを見るのがとにかく一番つらかった

祖国ウクライナに残された人たちを思いながら、日本で避難生活を送ることになるマリヤさん。いま、どんなことが不安なのか、話を伺いました。

「家から出るのが大変…」深刻な食糧不足も

――マリヤさんは避難することで何が一番大変でしたか?

母・マリヤさん
やはり一番大変だったのは、家から出ることです。そこからちゃんと電車に乗れるのかという不安と、行きたい行き先までたどり着くのかどうか不安でした

――現地では食糧不足という報道も出ていますが、現地での状況はどうなっているでしょうか?

母・マリヤさん
残念ながら水が足りていない。届かないということもそうですし、お店で買い物も出来ないですね。食材とかもほとんどないので、食事には皆さん結構困っています

――今後の生活で不安なことや心配なことはありますか?

母・マリヤさん
やはり一番不安なのは、私だけでなく他にもウクライナから避難されている方が沢山いらっしゃると思いますが、皆さん自分の家、自分の生活、すべて残して出てしまいましたので。これから日本で、私たちが何ができるのか、どういう生活になるとか、それに対して不安がありますけれども…できればそういう情報を欲しいなと思っています

(「めざまし8」3月22日放送より)