従来型より感染力が強いとされるオミクロン株の一種「BA.2」に対し、国内で使用されている抗ウイルス薬が一定程度効果を持つとの実験結果を東京大学などが発表しました。
オミクロン株の一種「BA.2」の増殖を抑制する効果が見込めるのは抗ウイルス薬として国内で使用されている点滴の「レムデシビル」や飲み薬の「モルヌピラビル」です。
しかし、「レムデシビル」については従来株と比べ、効果はおよそ3分の1に低下するということです。
一方、点滴の抗体薬「ソトロビマブ」は「BA.2」に対し細胞への感染を阻害する機能が著しく弱く、従来株と比べ効果はおよそ50分の1と低かったということです。
これは東京大学の研究チームがサルの培養細胞を使い調べたものでアメリカの医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載されました。