高騰続くエネルギー価格に負担増…

コロナ禍での経済活動の再開に続き、ロシアによるウクライナ侵攻により、高騰するエネルギー価格。石油やガス、ガソリンなどの身近な燃料も値上げがさらに進むとみられ、家計への影響が心配されている。

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毎日の暮らしにはどのような影響が出てくるのだろうか。
第一生命経済研究所の永濱利廣主席エコノミストは、家計への負担は1年間で4万円以上になるとの試算を出している。

「今年から来年にかけて、平均的な家庭で原油の要因(値上がり)によって4万円。さらに穀物の値上がり、食料品の値上がりによって6000円くらい増えて、トータルで4万6000円くらい年間の家計負担が増える計算になります

永濱氏によると、このまま原油価格が上昇する場合、4人家族の1年間のエネルギーに関する出費は約4万円増加。また、同じく値上がりが続いている食料品については約6000円増え、合わせて1年間で約4万6000円負担が増える試算だという。

高騰を続けるエネルギー価格について、岸田首相は…

岸田首相:
これまで以上の省エネに取り組み、石油やガスの使用を少しでも減らす努力をしていただくことが大切です。国民の皆さんお一人お一人のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

エネルギー価格高騰による日本経済への悪影響を少しでも減らしたいと、国民に呼びかけた省エネ。

資源エネルギー庁によると、外気温度が6℃の時、エアコンの暖房設定温度を21℃から20℃に下げることで、年間で53.08kWh省エネに。また、石油ファンヒーター(20℃設定)を1日1時間短く使うことで、年間で15.91Lの灯油を節約できるという。

(「イット!」3月4日放送分より)