ロシアのガルージン駐日大使は2日夜、BSフジのプライムニュースに出演し、ウクライナ第二の都市・ハリコフの州政府庁舎などが攻撃を受けたことについて、「ウクライナ軍による誤射だ」と主張した。

ガルージン大使は、ハリコフの庁舎への攻撃について「おそらくウクライナ軍による誤射だ」と述べた。さらに、ウクライナの首都・キエフでアパートの一部が破壊されたことについて「我々の軍の専門家や国防省の発表によると、ウクライナの対空防御の関係のミサイル誤射だと確認した」と述べた。

また、ガルージン大使は「我々の特別軍事作戦の目的は、ウクライナ東部住民の擁護とウクライナの非軍事化と非ナチス化だ」とした上で、「ウクライナを占拠する意図は一切ない」と強調した。

「特別軍事作戦の目的は、ウクライナ東部住民の擁護とウクライナの非軍事化と非ナチス化だ」と発言
「特別軍事作戦の目的は、ウクライナ東部住民の擁護とウクライナの非軍事化と非ナチス化だ」と発言
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一方、自民党の小野寺安全保障調査会長はロシア側の主張に対し、「話し合いが意にそぐわないから、武力を持って侵略しようという意図にしか見えない」と反論。「これは侵略だと、今の話を聞いて改めて確信した」と述べた。

さらにガルージン大使のキエフ、ハリコフでの「ウクライナの誤射」との主張について、「残骸等などを検証すれば、どこのミサイルか検証できる」と話し、「ロシアが思ったように侵攻が進んでいないので、この際、激烈な攻撃を始めてきた。危険な段階に入ってきた」と懸念を示した。

政治部
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