今後“置き換わり”に警戒…ステルスオミクロン株

2月25日に開かれた、東京都のモニタリング会議。この中で従来の新型コロナウイルス・オミクロン株より感染力が強いとされる、BA.2いわゆる“ステルスオミクロン株”への感染が急増していることが明らかにされた。

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横浜市の「こどもの国スケートリンク」では、風通しのいい屋外のリンクでも利用者にはマスク着用を呼びかけ、人数も1日最大1500人までに制限。

飲食スペースもリンクから離れた場所に設けるなどの感染対策が行われ、親子連れの利用者の姿が見られたが、現在の感染状況を心配する声も挙がっている。

利用者A(40代):
娘(3歳)がフィギュアスケートを見てやってみたいと言ったので来ました。ここは広くて、スケートだったら今は大丈夫かなと。

利用者B(40代):
オミクロン株のステルス系。あまり人混みが多いところにはいかない。

都内ではこれまでに30例確認されているBA.2への感染だが、そのうち8割以上の25例が市中感染とみられている。

東京iCDC専門家ボード・賀来満夫座長:
都内では、現時点では(従来の)BA.1系統オミクロン株が95%を占める状況ではありますが、BA.2系統(ステルスオミクロン株)はBA.1系統よりも感染力が強いといわれているため、警戒が必要です。

24日も厚生労働省の専門家組織・アドバイザリーボードがBA.2への置き換わりに強い警戒感を示した。


厚生労働省アドバイザリーボード・脇田隆字座長:
新規感染者数の減少が非常に緩慢であるということで、全国的に再び増加傾向に転じる可能性もある。

BA.2への置き換わりが進めば感染が再拡大する恐れがあり、専門家は動向を注視する必要があるとしている。

(「イット!」2月25日放送分より)