北京五輪のスノーボードは11日、男子ハーフパイプ決勝が行われ、平野歩夢(23)が金メダルを獲得した。

1回目は転倒し33.75点で9位。2回目は超高難度のトリプルコーク1440を決めるなど91.75の高得点で、2位に浮上。3回目に96.00点で逆転した。

平野は14年ソチ五輪銀メダル、18年平昌五輪の銀メダルに続く3大会連続のメダルとなり、日本勢がスノーボードで金メダルを獲得するのは初となる。

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銀メダルはスコット・ジェームズ(オーストラリア)、銅メダルはヤン・シェレル(スイス)。

北京五輪後の引退を表明している前回王者のアメリカのショーン・ホワイト(35)は4位だった。また、弟の平野海祝(19)は9位、初出場の平野流佳(19)は12位、戸塚優斗(20)は10位となった。

平野は試合後のインタビューで「まだ実感がないが、ようやく小さいころの夢が一つ叶った。ここを取らずには終われないというところでずっとやってきたことを最後の最後にすべて出し切れた。兄弟で出場し、お互いにとってもすごくよかった。2回目の得点に納得がいかず、その怒りを最後の滑りで表現できた。緊張ではないがいつもとは違う気持ちで、思い切って全て出し切ろうと集中した」と振り返った。

1)平野歩夢(日本)1回目33.75点/2回目91.75点/3回目96.00点
2)スコット・ジェームズ(オーストラリア)1回目16.50点/2回目92.50点/3回目47.75点
3)ヤン・シェレル(スイス)1回目70.50点/2回目87.25点/3回目7.50点

4)ショーン・ホワイト(アメリカ)1回目72.00点/2回目85.00点/3回目14.75点
5)テーラー・ゴールド(アメリカ)1回目81.75点/2回目25.00点/3回目20.00点
6)バレンティノ・グセリ(オーストラリア)1回目75.75点/2回目79.75点/3回目79.75点

7)チェース・ジョージ―(アメリカ)1回目62.50点/2回目23.00点/3回目79.50点
8)アンドレ・ヘフリヒ(ドイツ)1回目13.25点/2回目76.00点/3回目50.00点
9)平野海祝(日本)1回目75.50点/2回目37.75点/3回目15.75点

10)戸塚優斗(日本)1回目62.00点/2回目69.75点/3回目26.50点
11)パトリック・バーグナー(スイス)1回目54.50点/2回目5.75点/69.50点
12)平野流佳(日本)1回目13.00点/2回目11.75点/3回目9.25点

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