東京都が、8日時点での、新型コロナウイルスの感染状況や医療提供体制について発表した。それによると、オミクロン株の特性を踏まえた重症病床の使用率は22.4%にのぼった。750の病床に対して、入院患者は168人となっている。7日の20.4%から2ポイント増えた。
また、入院患者のうち酸素投与が必要な人は10.6%となっている。一方、都内の感染者数は1万7113人で、火曜日としては過去最多だった。これで新規感染者数の7日間平均は1万8575人となった。
東京都は、先週、緊急事態宣言の要請を検討する際の新しい指標を策定。指標では、「オミクロン特性を踏まえた重症病床使用率」か「入院患者のうち酸素投与が必要な人の割合」のいずれかが30~40%となり、「新規感染者数の7日平均が2万4000人以上」になった場合、緊急事態宣言を国に要請するかどうか検討に入るという。
この指標に照らすと、病床使用率22.4%(宣言基準30~40%)、酸素投与割合10.6%(宣言基準30~40%)、新規感染者数の平均1万8575人(宣言基準2万4000人以上)となる。
東京都など一都三県の知事は、8日、政府に対し、13日までが期限となっている「まん延防止等重点措置」の延長を要請した。政府内では、3月6日まで3週間程度延長する案が有力視されている。これまで、政府内・都庁内ともに、緊急事態宣言の発令には消極的な意見が多い。