公明党の山口代表は6日、BS番組で、夏の参院選に向けた自民党との相互推薦について、自民党が公明党候補を推薦しないのに「我々だけが推薦するのは国民に理解していただけるのか」と述べ、現時点では相互推薦をしない考えを強調した。
自民、公明両党はこれまで、「1人区」などで公明が自民の候補を推薦する代わりに、両党が候補を擁立する「複数区」で自民が公明の候補を推薦する「相互推薦」という形で選挙協力をしてきたが、今夏の参院選については、自民党内の調整が難航している。
山口代表は6日の番組で、「1人区」での自民候補への推薦について、「我々に(推薦を)いただけないのに、我々だけが推薦するのは国民に理解していただけるか」と述べ、現時点では相互推薦をしない考えを強調した。
さらに、山口代表は、相互推薦について「自民党から返答がない状況だ。当てにして待っていられない。公明党としては自力で選挙の準備を進める」と述べた。
一方、山口代表は、2009年に代表に就任して現在7期目で、今年70歳を迎える。山口代表は世代交代について「若い世代が育ってきている。適切な時期に世代交代を図っていく」と述べた。ただ、世代交代の時期について山口代表は、9月に党大会があることを指摘した上で、「準備の体制を進める中で検討していきたい」と述べるにとどめた。