長崎で活躍する若者の活動などを紹介。ユニークなセンスを持つ、長崎市のアクセサリー作家の大学生を取材した。
長崎市の蛍茶屋電停の近くにある「本屋ウニとスカッシュ」。店主が選んだ長崎の作家の作品など温かみのある本とともに、地元の人が持ち寄った手作り雑貨も置かれている。

テレビ長崎・中村葉月アナウンサー:
キラキラと色鮮やかな様々なデザインのアクセサリー、どれもかわいいです。男子アクセサリー作家creoと書いてあります。店長さん、これを作った方は一体どんな人なんですか?

「本屋ウニとスカッシュ」店主・河原康平さん:
よくここに来る大学生で、きゃしゃで繊細な感じの青年です
アクセサリー作家は大学生…季節や感情を題材に
その大学生とは、creoこと、尾上公平さん(20)だ。

自宅にある工房に案内してもらった。
尾上さんは高校2年生の頃から「季節」や「景色」「感情」などを題材にアクセサリーを作っている。

テレビ長崎・中村葉月アナウンサー:
よかったら、今の気持ちをアクセサリーで表現していただくことはできますか?
アクセサリー作家・尾上公平さん:
頑張ってみます
しばらく悩んだあと、尾上さんは、淡水パールやアクリルのビーズを組み合わせた。
そして約10分後…

アクセサリー作家・尾上公平さん:
できました。最近、新成人になったので、新たな気持ちで水のような清らかな心で生きていきたいという思いで作った

「自分だけのものを大切に」同じものは作らないこだわり
尾上さんのアクセサリー作りのルーツは、幼少期にあったという。

アクセサリー作家・尾上公平さん:
お姉ちゃんが、よく駄菓子屋で売っているルビーの指輪やイヤリングのおもちゃなどを持っていて、それを見て「キラキラしていていいな」と。アクセサリーは子どもみたいな(存在)

1つ1つの作品には、必ず「名前」をつける。
アクセサリー作家・尾上公平さん:
これは「泡」。虹色のような、きれいに、なんともいえない色で輝くのがこれに見えたので

尾上さんは、色違いも含めて、「二度と同じものを作らない」こだわりを持っている。

アクセサリー作家・尾上公平さん:
自分だけのものとなると、大切にしようという気持ちが芽生える

アクセサリー作家・尾上公平さん:
自分だけのものって、うれしいので、そこはこだわっている。アクセサリーを通して人を輝かせたいという思いで、作家を続けていきたい

長崎は発表の場が少ないなどハードルもあるが、今回場所を提供してくれたお店など、応援してくれる場所もあるという。

小さいながらも、耳元や指先で存在感を見せる尾上さんの作品。誰かの「自信」や「元気」につながればとの願いが込められている。
(テレビ長崎)