ポテトファンに朗報。品不足でフライドポテトの販売休止が相次ぐ中、価格据え置きで増量に踏み切る飲食店が登場した。

なぜ、そんなことが可能なのか。ポテトを食べたい人にうれしい店が北海道で人気を呼んでいる。

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品薄の中でのポテト増量「うれしい」

ハンバーガーチェーンの「フレッシュネスバーガー」では、1月14日からフライドポテト増量キャンペーンを始めた。

対象はフライドポテトとセットメニューで、価格は据え置いたままだ。

380円のラージサイズは、これまでの180gから230gと50gも増えた。

来店客:
ハンバーガーも好きだがポテトも好き。いっぱい食べられるのはうれしい

来店客:
量が多い方が、友だちとワイワイしながら食べられる

縮小していくポテト料理…原因は

外食産業ではフライドポテトの販売休止が相次いでいる。

ハンバーグレストランの「びっくりドンキー」では、1月14日からフライドポテトなど5品目の販売を1月31日まで休止。ハンバーガーチェンの「マクドナルド」も、1月9日からフライドポテトのMサイズとLサイズの販売を一時休止。Sサイズのみを販売している。

フライドポテトファン:
食べ盛りなのでLサイズがあった方がいい

フライドポテトファン:
今はSサイズを3つ買って、たくさん食べている

販売休止の原因はコロナ禍による世界的なコンテナ不足や、積み出し港が水害の被害を受けたことによる輸入ポテトの不足だ。

ではなぜ、フレッシュネスバーガーでは増量することができたのだろうか?

北海道産のイモが”救世主”に

フレッシュネスバーガー 札幌北33条店 松田夕貴 店長:
北海道芽室町の契約農場から仕入れているので、安定して出せる

こちらのフライドポテトは北海道産の「北海こがね」を使用。輸入ポテトの品薄の影響を受けなかったのだ。

"ポテトロス"で悲しむ消費者のためにと始めた増量キャンペーンは2月27日まで。店内での飲食、テイクアウトともに対象だが、デリバリーは対象外だという。

ポテトショックを「好機」と捉える店も

ポテトを食べたい人にうれしい店は、他にもある。北海道産フライドポテト専門店「アソンブロッソ」だ。

元々はキッチンカーで移動販売をしていて、1月末まで江別蔦谷書店の月がわりで店が入れ替わる「ほぼ月食堂」に出店している。

この店も全て北海道産のジャガイモを使用しているため、輸入ポテト品薄の影響は受けていないという。

客:
私も娘もポテト好きなので買ってみようと思って。久しぶりにこういう風にポテトだけ売っているのを見たので嬉しい

客:
子どもも食べるので、一緒に食べられるかなと思って買いに来てみた

「北海道産のジャガイモの美味しさを伝えたい」と斎藤社長が選び抜いたのが、道産の男爵いも。特に食感にこだわって、揚げたときに外はカリッと中はホクホクで、しっかりとジャガイモの旨みが味わえる。

斎藤さんは今こそ、旨みがぎゅっと詰まった北海道産ポテトを味わってほしいと話す。

アソンブロッソ 斎藤誠輔 社長:
開業当初から、北海道のフライドポテトを世界に発信していきたいという思いで始めたので、これはものすごいチャンスかなと。自分たちの強みを活かして発信できるチャンスです

多くの外食チェーンが北米からのポテト輸入に頼る中、現在は販売制限をしていないロイヤルホストも「今後の状況を注視する必要がある」としていて、ポテトを巡る騒動はしばらく続きそうだ。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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