ゆうちょ銀行が1月17日から、一部の商品やサービスの料金を新設・改定する。これは昨年の7月2日に発表している内容なのだが、確認や準備はすでに済んでいるだろうか?

ゆうちょATMで10,000円の通常払込みをする場合に、払込みをするお客さまにご負担いただく料金 (出典:ゆうちょ銀行)
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予定されている変更点は、大きく分けて以下の二つ。

1.送金サービス(払込みサービス)や硬貨取り扱い等の料金新設・改定
2.ATM関連料金の新設・改定

送金サービスや硬貨取扱料金の新設・改定

まず各種の送金サービスだが、こちらは現金で支払うと、1件ごとに110円の加算料金がかかるようになる。ただし通帳やキャッシュカードを使って、口座から支払う場合は加算料金はかからない。

また対象となるのは、通常の払込みとゆうちょPay-easy、電信払込みで、住民税・国民健康保険などの税公金や義援金は対象外だ。

例えば、料金払込人負担で5万円未満の公共料金を窓口から振り込む場合、口座から支払うと払込料金は30円だが、現金では加算料金がプラスされて140円を負担することになる。
 

次は硬貨取扱料金の新設。預入や払込み等の各種手続きの際に窓口に50枚を超える硬貨を持ち込むと、新たに料金がかかるようになる。

51~100枚は550円、101~500枚は825円、501~1000枚は1100 円で、以降は500枚ごとに550円が加算されていく。

硬貨取扱料金(出典:ゆうちょ銀行)

なお、前述したように払込みサービスで50枚を超える硬貨で支払うと、1件ごとの110円の料金に加えて硬貨取扱料金もかかることになるのでご注意してほしい。

そして、窓口で貯金の払い戻しなどをするときに硬貨や紙幣を指定した場合、1万円札を除いた枚数に応じて金種指定料金がかかるようにもなる。

金種指定料金(出典:ゆうちょ銀行)

こちらも料金は、51~100枚が550円、101~500枚は825円、501~1000枚は1100 円、以降は500枚ごとに550円となる。ただし、新券の1万円札はカウントの対象になるので気を付けてほしい。

例えば2万円の払い戻しに、1万円分を100円玉100枚で指定すると550円の料金がかかる(普通の1万円札1枚はカウントの対象外)。

一方、同じ2万円の払い戻しで新札の1万円と100円玉100枚を指定すると、合計101枚の指定となるので、料金は825円となるのだ。

(出典:ゆうちょ銀行)

ATM利用料金も変更

ATMの利用においても、新たに硬貨預払料金が新設される。

預け入れの場合は枚数に応じて1~25枚で110円、26~50枚までは220円、51枚から預け入れ1回の限度である100枚までは330円がかかる。

払い戻しでは、1枚以上の硬貨を扱うと110円の料金が必要となる。

ATM硬貨預払料金(出典:ゆうちょ銀行)

さらに、ATMでの硬貨の取扱いが平日の7~18時だけとなり、これまでは可能だった土日と休日は不可だ。

また郵便局やゆうちょ銀行のATMは、これまでどおり全時間帯での預入・払戻しの利用は無料だが、それ以外の駅やショッピングセンター、ファミリーマートに設置されたゆうちょATMは、平日(8時45分~18時)と土曜(9時~14時)以外の時間帯(休日含む)は110円の利用料金が必要となる。

ATM 利用料金(出典:ゆうちょ銀行)

そして、ローソン銀行ATMとイーネットATMでの料金は改定となり、どちらも平日(8時45分~18時)と土曜(9時~14時)は220円、それ以外の時間帯(休日含む)は330円かかるようになる。

これらの他に、これまで無料だった普通為替や定額小為替の再交付の料金などの新設や、各種既存サービスの料金改定も行われる。

ATM・CD 提携サービスの手数料(出典:ゆうちょ銀行)

今回の料金新設・改定で、利用者の負担は大きくなりそうだ。なぜ、こんな料金改定をするのか疑問を抱く人もいるかもしれない。

そこでゆうちょ銀行は、新設や改定などそれぞれの理由について「よくあるご質問」の答えとして記載。例えば、「なぜ送金サービスで現金を使うと料金がかかるのか」については、次のように答えている。

当行を取り巻く経営環境が厳しくなっていること、現金での取り扱いに比べ、口座間の送金がマネー・ロンダリング対策の観点から有用であること、加えてお客さまのニーズを踏まえ、キャッシュレスサービスの利便性向上を推進するため、導入することといたしました。

17日からは余計な利用料金がかからないよう、郵便局のATMだけを使うなど、ちょっとした工夫が必要になりそうだ。

ではこうした料金の新設・改定の一方で、キャッシュレス化によって、利用者にはどんなことが便利になるのだろうか?また、手数料がかからないようにするため、硬貨を小分けして何度も窓口を訪ねるのはどうなのだろうか? 

担当者に聞いてみた。

コロナ以降、キャッシュレスサービスの利用が増加

――ゆうちょ銀行では、キャッシュレスの人が増えている?

世の中全般的な流れとして、スマートフォンの普及等によりデジタルチャネルへのニーズが高まり、キャッシュレス化が進展しており、当行においても、特に新型コロナウイルス発生以降、ゆうちょダイレクト(インターネットバンキングサービス)等のキャッシュレスサービスの利用が大きく増加しております。

今後もより多くのお客さまに、現金ではなくキャッシュカードや通帳を利用した口座からのお支払いや、ゆうちょダイレクト等のキャッシュレスサービスをご利用いただけるよう、サービスの向上に努め、キャッシュレス化の推進に寄与したいと考えております。 


――キャッシュレスでどんな利便性が向上した?

現金取扱いの処理時間がなくなるため、お客さまの待ち時間の短縮につながります。また、Pay-easyマークのある領収済通知書・払込書等のお支払いは、ゆうちょダイレクトをご利用いただくことで、窓口にご来店いただかなくても、いつでも、どこでもお手続きが可能となっているほか、ゆうちょPay(スマホ決済アプリ)を利用可能な払込取扱票についても、場所と時間を選ばずお支払いが可能です。

なお、払込みサービス以外の送金手段として、ゆうちょ口座間の送金(電信振替)については、ゆうちょダイレクトをご利用いただくことで月5回まで無料でご利用いただけます。 
 

――硬貨が50枚以上にならないよう、何回も預け入れ・払込みを繰り返していいの?

来店機会ごとに取扱合計枚数で料金を判定しますが、複数回持ち込まれることにより、業務に支障が出るような場合、お断りする場合がございます。一度でお持込みいただきますよう、お願いいたします。 


――ゆうちょ銀行は高齢の利用者も多そうだが、どうやって周知している?

窓口でのチラシ配布やお客さまロビー、ATMコーナーでのポスター掲示、当行のWebサイトでのお知らせにより周知しております。

ゆうちょ銀行をメインバンクにしている人や、家に小銭貯金がたくさんある人、キャッシュレスに二の足を踏んでいる人には大きな影響がありそうだ。
他銀行でもキャッシュレスを推進する時代の流れの中で、キャッシュレスには便利な一面もある。1月17日からは上記のことに留意してゆうちょ銀行を利用してほしい。