年末年始に幅広い世代が集まったご家庭もあっただろうが、SNSやスマホをめぐる世代間ギャップに戸惑った人はいるだろうか。街で聞いてみると驚きのギャップが見えてきた。

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帰省などで若い世代と親世代が交流することの多い年末年始。久しぶりに会っておでかけ中という、70代のおばあちゃんと高校生の孫に、「♡」マークについて聞いてみると…。

――これは何?

祖母・70代:
愛だ。愛情とか

孫・高校生:
これはインスタグラムとかで、投稿にいいね

おばあちゃんの答えは。素直に好きという意味と捉えた。一方で高校生の孫は、TwitterやInstagramなどで使われる、いいねを意味すると回答。世代間ギャップを発見だ。

祖母・70代:
ああ、そうなんだ。いいねなのね、そうでしたか。お勉強になりました

20代の若い女性に聞いても、気軽にいいねをすることのことだった。

お店探しにもSNS!?若者が語るその理由

続いての質問は「知らないお店」に行きたいとき、どうやって調べるか?

50代:
(検索は)Yahoo!で。それしか知らないです。【街の名前】を入れて【カフェ】【レストラン】とか

60代:
Googleですね。(検索方法は)マイクで適当にしゃべって。打ってると時間かかるの

20代:
オシャレな所、映える所に行きたいと思うと、InstagramかTikTokを主に使ってます。【○○カフェ 東京】みたいな。結構出てきます。動画なので画像よりもしっかり見られますね

若い世代はYahoo!やGoogleなどの検索エンジンで情報を集めるよりも、InstagramなどのSNSを多く活用しているようだ。投稿された料理の写真や動画を参考にしたいからだという。

SNSの返信の仕方にも世代間で違いが。ケーキを食べに行く約束のLINEをしたときに「OK!じゃあ明日10時ね!」とメッセージが届いたら、どう返すか聞いてみると…。

70代:
おやすみなさい。またね!

60代:
じゃあ、またね。楽しみにしてるね!

10代:
スタンプかな

20代:
スタンプだったらもう“返さなくてもいいよみたいな雰囲気”あるから、会話の終わりによく使ってます

若者世代にとってスタンプは、会話を終わらせようという暗黙の合図のようだ。スタンプにスタンプを送る人もいるが、それもダメではないという。

小学5年の娘から「(返信するなら)スタンプ」と聞いた母親は、「ショックです。語彙力がなくなる気がしちゃって」と話した。

スマホの持ち方も変化?トレンドは片手

イット!のスタジオではコメンテーターでジャーナリストの柳澤秀夫さんに話を聞いた。

石本沙織アナウンサー:
さまざまな世代間ギャップありましたけれども。柳澤さん知ってました?このハートマークの意味?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
知らなかった。そんなの送ってこられたら、気があるんじゃないかなと思っちゃう

加藤綾子キャスター:
危なかったですね。良かったですね、きょう知っておいて。単なるいいねという意味ですからね

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
なんか「どうしようかな」なんて照れながら…

加藤綾子キャスター:
俺のこと好きなのかな?なんて思ってたりしちゃってたら、大変ですから

石本沙織アナウンサー:
そのほかにもいろんな世代間ギャップがありまして。例えば、スマホで写真を撮る方法なんですが…柳澤さんの手元にスマホがありますが、撮るときどうやります?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
(スマホ横向きにして両手で持つ)こうですね。指を(カメラに)かけてしまうことがあるので…

加藤綾子キャスター:
(スマホを縦型にして両手で持つ)私は縦でこう。両手持ちで…

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
大切なスマホを落としたら大変だもん

石本沙織アナウンサー:
若者はどのように持つかというと…こうです(横向きにして片手で持つ)。4本の指で支えて親指をフリーにして、親指で(シャッターマークを)押すんだそうです。これだと自撮りもしやすいですし。皆さん片手でスマホを操作するので、そのまま写真を撮るときもこのように…

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
横着せずに(両手で)大事にやればいいのに…

思春期に携帯を持ち始めたかが境目に

加藤綾子キャスター:
石本さん、さっきデスクのところで、その持ち方を練習していたんですね。なんか手の形をこうやって練習しているな~って

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
石本さんだって練習しなきゃだめなんでしょ?

石本沙織アナウンサー:
すごい練習しました。難しい、小指が痛くなるんですよね。こういったSNSやスマホにまつわる世代間ギャップ、どのようなところから境目なのかを聞いてきました。若者文化に詳しい原田曜平さんによりますと「思春期に携帯を持ち始めたかどうか」が境目だというんです。それを元にしますと30代半ばを境に、加藤さんがちょうど後世代になるかなと

加藤綾子キャスター:
そうですね。確かにそうやって持ったことなかったです。永島優美アナウンサーとかそう撮っている気がするな…

石本沙織アナウンサー:
見たことありますよね。この世代がちょうど境目ということで、私たちもこうやって片手で持っているとトレンドを知っているなという感じになると思うので

加藤綾子キャスター:
無理して落としたら恥ずかしいですけどね

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:
昔は電話で写真を撮るなんてことなかったからね。カメラで写真を撮るんだから

石本沙織アナウンサー:
カシャカシャというカメラを知らずに育った、スマホ文化に染みついた若い世代は写真は片手持ちってのが自然なんだそうです、勉強になりました

(「イット!」1月6日放送より)