全日本バレーボール高等学校選手権大会、通称「春高バレー」が1月5日から東京体育館で始まる。

昨年同様、今年も無観客での開催となる本大会に104校が出場。その中から注目の出場校や選手などをピックアップ。

今回は、3年ぶりの出場を決めた北海道・札幌藻岩高等学校。たった2人だけの3年生が率いる札幌藻岩の春高バレーにかける思いに迫る。

2人だけの3年生が後輩をけん引

札幌藻岩高校バレー部
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現在、バレー部の部員は37名。そのうち3年生は山内然(ぜん)と澤口恭士郎(きょうしろう)の2人だけだ。

進学校で知られる札幌藻岩は、インターハイ予選後に10人の3年生が受験勉強のため引退。残った山内と澤口の2人が、1、2年生中心の若いチームを支えてきた。

その山内と澤口は、小学生から共にプレーしてきた仲。

選手アンケート内の「信頼している選手」の欄にはお互いの名前を書くほど、深い絆で結ばれている。

リベロの山内がボールを拾い、エースの澤口が決める。これが今年の札幌藻岩のバレーボール。

アシックス主催のオンラインイベント「ASICS DREAM DAY」

北海道代表決定戦の10日前、アシックス主催のオンラインイベントで、サントリーサンバーズ・柳田将洋と札幌藻岩のバレー部が交流。

イベント内では精神面や日々の生活の悩みに加え、プレーでの悩みを生徒たちがオンラインで質問。そこで澤口は「ライトのインナー打ち(クロススパイク)のコツ」を質問し、実際にプレーの映像を見てもらい、改善点を教えてもらった。

準決勝でクロススパイクを打つ澤口恭士郎

その後行われた北海道代表決定戦の準決勝で、恵庭南高校に勝利。見事、春高バレーへの出場を決めた。その試合では、澤口は柳田から助言を受けたライトのクロススパイクをしっかりと決めた。

澤口は「すごく厳しい場面もありました。1、2年生中心のチームですけど、すごく粘って我慢して逆転できてよかったです」と喜びをかみしめた。

目指すのは「春高で1勝」

澤口恭士郎

札幌藻岩の中で全国の舞台を経験しているのは、澤口だけだという。だからこそ、彼の中には常に“後輩へつなぐ”という意識が織り交ぜられている。

「全国の舞台は“バレー観”が変わる場所でもある。3年生として後輩に見せることができるのは良いこと。そして、自分が大学でバレーを続けるにあたって、全国の選手を知ることが出来るのはうれしい。

今の札幌藻岩の部員で全国大会を経験しているのが自分だけだったので、みんなを全国へ連れていくという意識を持って引っ張っていけたのは良かった」

後輩を思いながらも3年生2人だけで目指す全国の舞台については、「小学校1年生から続けてきたバレーですし、春高に絶対行きたいというのもあった。自分抜きで全道大会(全日本高校選手権北海道代表決定戦)をやっている想像ができなかった。3年生になっても残ることは1年生から決めていました」と春高への熱い思いを語る。

澤口恭士郎

そんな澤口は兄も札幌藻岩で2019年の春高バレーに出場。1回戦で負けてしまったため、その兄を超えるのが目標だという。

「札幌藻岩はインターハイで勝ち上がっているんですけど、春高では勝ったことがないようで、まずは春高で1勝したい。(北海道代表決定戦の相手・東海大札幌高校のような)高さがあって、攻撃力、ブロック力があるチームに対して、自分たちがどう攻めるかを整理して、成長したい。

まだ発展途上のチームなので、目標を具体的に設定していきたい。練習時間が短く、体育館も4時間以内と決まっていますし、平日も1時間ちょっとの練習なので、目標を見失わないように意識して練習する」

3年生として後輩たちを引っ張っていくという強い意志を持つ澤口。

春高でのプレーについて「北海道代表としての自覚を持って、より高いレベルにして、全国に望んで行きたい」と意気込んだ。

札幌藻岩高校は1月5日、東京・東亜学園と対戦する。

第74回全日本バレーボール高等学校選手権大会
ジャパネット杯 春の高校バレー
https://www.fujitv.co.jp/sports/haruko/index.html