日本政府が来年2月に開催される北京オリンピック・パラリンピックに閣僚など政府関係者の派遣を見送る方針を表明したことについて、中国外務省は記者会見で「中国は日本オリンピック委員会（JOC）など関係者と選手が北京オリンピック、パラリンピックに参加することを歓迎する」と述べた。
また「中日が互いにスポーツを政治化しない約束を着実に実行することを（日本に）望む」と話した。
外交的ボイコットを表明しているアメリカなどを改めて牽制するとともに、日本の今後の対応を注視する考えを示した。
また中国外務省の趙立堅報道官は「中国は各国と一緒に、さらに団結するという五輪の精神を実践し、世界に向けて簡素で安全で素晴らしいオリンピックの盛り上がりを見せられることに自信を持っている」とも述べた。
日本政府の対応としては松野官房長官が24日午前の会見で、北京オリンピックに日本オリンピック委員会（JOC）の山下泰裕会長と東京大会組織委員会の橋本聖子会長が出席し、北京パラリンピックに日本パラスポーツ協会（JPC）の森和之会長が出席すると発表した。
一方で、室伏広治スポーツ庁長官は出席しないことを明らかにするとともに「政府代表団の派遣は予定していない」と明言した。
またアメリカなどが「外交的ボイコット」を表明していることについては、松野長官は「特定の名称を用いることは考えていない」と述べ、「総合的に勘案して自ら判断した」と強調していた。
