対話で感じるイルミネーション

「光の回廊」を誰もが楽しめるように優しい工夫が始まった。

東京・丸の内を彩るイルミネーション。
この街の雰囲気を目が不自由な人たちにも楽しんでもらおうという試みが行われた。

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丸の内仲通り約300mを、ひとりひとりにガイドがついて案内するという「Marunouchi Street Park Illumination Tour!」。

弱視だという斎藤悠希さんもガイドと共にライトアップを楽しんだ。

ガイド:
なんとなく両側に見えますか?

斎藤悠希さん:
見えます 見えます。

二人が歩いているのは「光の回廊」。道の表面に若干鏡の塗装がされていて、上に輝くイルミネーションが反射する構造になっている。

ガイド:
光の回廊といって若干鏡の塗装がされているんですよ。反射するんですよ。

斎藤悠希さん:
明るいですもんね。

ガイド:
イルミネーションだけではなくて小さいクリスマスツリーがあるんですよ。

イルミネーションだけではなく、赤っぽくライトアップされた小さなツリーも。

ガイドと対話しながら進み、実際にイルミネーションのライトに触ってみることや、通りにはハンモックや暖炉など、視覚以外でも楽しめる仕掛けがいくつもある。

ガイド:
これがライトです。120万個あるんですよ。

斎藤悠希さん:
へぇ。

ガイド:
目の前にベンチがあるんですけど、暖かいベンチなんです。ちょっと座ってみましょう。

斎藤悠希さん:
あっ ほんとだ。じんわりあったかい。

さらに、ストリートピアノの演奏を楽しむこともできる。

斎藤悠希さん:
ピアノできる人すごいなと思います。僕は楽器できないんで。

ガイド:
私も苦手です。音楽が苦手です。

参加した斎藤さんは・・

斎藤悠希さん:
本当に楽しくお話をさせていただいて細かく説明してもらえて、普段では気づけなかったことをいろいろと発見がありました。
夜は全く見えない状態なので、なかなか人込みに自分で飛び込むということは人に迷惑がかかるので避けていたんですけれど、安心して危機管理を自分でするのではなくてイルミネーションを楽しむことに意識を向けることができたのでありがたかったです。

今回のイベントに協力した担当者は・・・

スタートライン 街プロジェクト担当リーダー・眞島哲也さん:
楽しむためには、目に見えているものだけではなく、その空間を伝えていって実際に触れていただいて見える以外のものを伝えていく。誰もが気軽に楽しく遊べる街でいたいと思います。

(「Live News α」12月15日放送分)