ロシアとインドは、首脳会談で、今後10年間の軍事技術協力などで合意した。インドでロシア製自動小銃の共同生産に乗り出す見通しだ。
ロシアのプーチン大統領は6日、インドの首都ニューデリーを訪れモディ首相とおよそ2年ぶりに対面での首脳会談を行い、同時に、両国で初めてとなる外務・防衛の閣僚会議いわゆる2+2も行われた。
会談後の両首脳による共同声明や地元メディアによると、両国は、■ロシア製の最新鋭地対空ミサイルシステム「S400」をインドに継続して提供すること、■2031年までの軍事技術協力としてインドでロシア製自動小銃を共同生産すること、■イスラム原理主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンの情勢について話し合う枠組みを設置すること、■有人宇宙飛行など平和目的での宇宙開発分野で協力関係を強化することなどで合意したという。
インドは、アメリカや日本、オーストラリアと4カ国の枠組み「クアッド」で連携する方針を示す一方、歴史的にはロシアとのつながりが深く良好な関係を築いている。