冬の足音が近づくこの季節、おいしさを増すのがリンゴだ。フルーツ王国・福島県に「幻のリンゴ」と呼ばれる希少なリンゴがある。一体どんなリンゴなのか取材した。

自然栽培にこだわり甘みを引き出す

車を走らせ向かったのは、福島・須賀川市の薄井農園。

福島テレビ・幡谷明里アナウンサー:
幻のリンゴを求めて、須賀川市にある「自然栽培の薄井農園」にやってきました

須賀川市の薄井農園では、リンゴが持っている本来の生命力を最大限に引き出そうと、化学農薬を使わない自然栽培にこだわり、1.5ヘクタールの畑で約30種類のリンゴを栽培している。

「自然栽培の薄井農園」代表・薄井吉勝さん
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福島テレビ・幡谷明里アナウンサー:
おやおや? これが幻のリンゴ? あまり真っ赤ではないですけど…

薄井農園・薄井吉勝さん:
このリンゴは、真っ赤にはならないんです

真っ赤にはならないという「サン蜜こうとく」

薄井農園・薄井吉勝さん:
「サン蜜こうとく」は蜜がたっぷり。小さくて色は赤くないですが、葉っぱを収穫まで1つも取らない栽培なので、葉っぱの下にあるリンゴは色がつきません。でも、葉っぱが光合成をしてリンゴの実と樹に栄養を送りますので、おいしさたっぷりのリンゴになる

「サン蜜こうとく」は蜜がたっぷり

「サン蜜こうとく」は黄色でサイズも小さく、幡谷アナの握り拳ほどもない。

握り拳より小さい「サン蜜こうとく」

薄井農園・薄井吉勝さん:
赤くない、真黄っき。普通選びませんよね? でもこのリンゴはこれで完熟で、最高においしくて、大変希少な価値のあるリンゴなんです

透けて見えるほど…5割以上が「蜜」

薄井農園・薄井吉勝さん:
もう1つおもしろいのが、切る前に暗くして太陽の方を見ると、リンゴが半分透けて見えちゃうんです

福島テレビ・幡谷明里アナウンサー:
明るく見えますね

太陽にかざすとリンゴが半分透けて見えるのは、蜜が多いからこそ

薄井農園・薄井吉勝さん:
それが蜜です!

半分に切ってみると…。

福島テレビ・幡谷明里アナウンサー:
うわ、きれい! 蜜がたっぷり入ってますね! リンゴのほとんどが蜜になっています

蜜がたっぷり詰まった「サン蜜こうとく」

薄井農園・薄井吉勝さん:
これは7~8割入ってますね。蜜の入り方はリンゴによって違うんですけど、このリンゴの場合は最低でも5割は入ります

福島テレビ・幡谷明里アナウンサー:
パーッと、お花が満開に花開いているようで

どんな味がするのか?

福島テレビ・幡谷明里アナウンサー:
ジューシーで甘くて香りも良くて、3拍子そろってますね。リンゴじゃないみたい

薄井農園・薄井吉勝さん:
南国のフルーツを連想する香りと味になってますね

甘味と酸味のバランスが良く、独特の甘い香りが他のリンゴと違う。

人間もリンゴも「見た目ではなく中身」

薄井さんはこのリンゴを作り続けて35年。

薄井農園・薄井吉勝さん:
一般流通では「赤くない」や「小さい」はダメだったんですよね。ただインターネットの普及で、これがどんどん価値があるおいしいリンゴだとなってきて

薄井農園・薄井吉勝さん:
数が少ないのでお値段も上がっている。いま日本で一番希少で、一番高価なリンゴです

「サン蜜こうとく」は、特別高級品は3kgで3万円(税別)。家庭用でも3kgで4800円(税別)だという。

ちなみに馴染みのある「サンふじ」の特別最高級品は、3kgで6000円(税別)。家庭用は3kgで1800円(税別)で、薄井農園のホームページで販売している。

薄井さんは人間もリンゴも「見た目ではなく中身」だと、このリンゴを食べて感じてほしいと話す。

薄井農園・薄井吉勝さん

幻のリンゴ「サン蜜こうとく」は、薄井農園のホームページで11月末まで購入することができる。

(福島テレビ)

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