新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、沖縄県では2021年4月から出された飲食店などに対する制限。
10月31日をもって約7か月ぶりに解除され、社交飲食業からは安堵の声が聞かれた。

通常営業の再開に喜び嚙み締める

スナックMake 大山章子ママ:
ほっとしたというか、やっともう…長かったので

沖縄・宜野湾市普天間のスナック「Make」。沖縄県の独自措置による営業時間の短縮要請で、緊急事態宣言が解除された10月も週3日、午後9時までの営業を余儀なくされていた。

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スナックMake 大山章子ママ:
時短がために、いらっしゃれないお客さんもいるわけですよ。酒の提供が午後8時までとかはもうね、さすがに無理ですよね、厳しいです。
これが解除になると、皆さん時間を作っていただいたり、「ママ、元気か」と来てくれるのを考えると今からワクワクしてます

感染が急拡大した2021年4月、沖縄に初のまん延防止措置が適用された。その後も感染拡大に歯止めがかからず…5月に出された緊急事態宣言は5度も延長に。

9月末に宣言は解除されたが、全国最悪の感染状況が続いたため、沖縄県は独自の措置に切り替え、結果的に飲食店に対する制限は7か月に渡った。

ようやくお客さんを迎えられる喜びは、互いに支えあってきた観光業や飲食業の関係者も噛み締めている。

宜野湾市観光振興協会 高江洲義之事務局長:
観光の面でもそうですし、友達同士のお付き合いの中でそういった癒しとか、そういった休める場所っていうのも、こういった社交的な場所が必要なので、そこは本当に嬉しいことですね

ただ、感染が再拡大しないかや、以前のように客足が戻るかなど多くの不安も残されている。

スナックMake 大山章子ママ:
コロナがなくなったわけじゃない、ウイルスがなくなったわけじゃないっていうのはやっぱり肝に銘じて。リバウンドしちゃうと意味がないから、そこは頑張っていこうかなというところですね

半年ぶりの営業再開に「仕事できて楽しい」の声

11月1日、約半年ぶりに営業を再開するところもある。那覇市久茂地の居酒屋「えん沖縄」は、緊急事態宣言が出された2021年5月23日からずっと休業していた。

(Q.久しぶりの仕込みになりますか?)
えん沖縄 粟国勝則料理長:
そうですね、何か月ぶりだろうか

これだけ長い休業は、この道30年以上の粟国勝則料理長にとっても初めて経験。

えん沖縄 粟国勝則料理長:
まだなんか慣れないというか、慣れるのにちょっと大変ですね。やることがなくてお家にいても…やっと仕事ができて、楽しいです。良かったっていう感じです

休業期間中、「えん沖縄」ではアクリル板の設置や店内の換気をよくする機械を導入するなど、この日の為にやれることは全てやってきた。

11月1日は、以前からの常連さんなど多くの予約が入っていて、久しぶりの営業に期待を膨らませている。

えん沖縄 伊藤兼介さん:
正直ちょっとブランクが開いていたので、大丈夫かなと思っていた所はあったんですけど、従業員を見ていると頼もしいです。ばっちりだなって、みんなやる気満々だと思います。常連さんを始め、お客様の顔を見られるというのは、我々の商売冥利に尽きるなと感じます

長かった自粛期間が終わり、お客さんの笑顔のために11月1日から通常通りの営業を始める飲食店には活気が戻りそうだ。

(沖縄テレビ)

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