今、京都で「ある自動販売機」が人気だ。設置しているのは、飲料メーカーではなく精肉店。
一体どういうものなのか。

ハズレなし!  高級・近江牛が自販機で…24時間"営牛中"

京都市山科区にある精肉店。設置されている自動販売機には、「24時間営牛中」の文字が。1回1000円で、ハラミやタンなどを買うことができるのだ。

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中でも人気なのが…

利用客:
目指せサーロインステーキ!頼んだ!

利用客:
では、いきます!

肉のどの部位が出てくるのか分からない…その名も「肉ガチャ」。1回:2,000円か3,000円を選ぶことができ、「超大当たり」を引くと、1枚4,000円相当のステーキが3枚も入っている。

利用客:
すごい!ステーキ?プレミアム近江牛ステーキ、やったー!

利用客:
3000円で、3980円のステーキが出ました

これからBBQに行くという仕事仲間のグループは、絶対食べたい肉は店内で買い、肉ガチャを「面白いネタ、楽しめる材料」として体験していた。

肉ガチャの動機は「非接触での販売、そして"楽しみ"も提供」

この「肉ガチャ」を仕掛けたのは、京都の精肉店「やまむらや」。

新型コロナの流行を受けて、店頭以外の方法でお肉を買ってもらいつつ、楽しみも提供したいという思いから始めたそうだ。

入っているのは全て近江牛で、どれが当たっても金額以上のプレミアム付き。自動販売機に入れる前に真空パックで急速冷凍し、うまみを逃すことなく販売している。

やまむらや 吉井祐介さん:
大当たりは、うちが損します。確実に損しますけど、社長の考えで「食は人を緩ます」ということで。「食事を一緒にすることで人間関係が良くなる」っていうのが一番の目的で。「自販機で当たった!」「今日ガチャで、こんなん出てん!」って持って帰って、そこから食卓が明るくなればいいかなと

その思いが通じ、「肉ガチャ」自販機は1年で、京都を中心に62台まで増えた。冷凍用の倉庫は補充用の肉でいっぱいだが、10日ほどでさばけるという人気ぶり。

利用した人は…

利用客:
何出るかなって楽しみやった。出たら、何やこれ?って

利用客:
面白そうやなって。イベント感があるし。何がどれぐらい出て、どう食べてっていうのがあるので、ドキドキ感ありましたね

やまむらや 吉井祐介さん:
100台を目標にしています。そこから京都で「やまむらや」を知ってる方以外にも知ってもらって、ガチャを使って楽しい食事をしてもらう。「またガチャしたいね」って、どんどん楽しい食卓を囲む人が増えて行くのが願いです

(関西テレビ「報道ランナー」2022年10月21日放送)

関西テレビ
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