男が出した「緑色のカクテル」

2019年9月、東京・新宿区四谷のレストランに、元リクルートコミュニケーションズ社員の丸田憲司朗容疑者(31)と、20代女性の姿があった。食事を終えると2人は、酒を飲み直すためか、丸田容疑者のマンションに移動。そして女性の目の前には「緑色のカクテル」が・・・。

女性がグラスに口を付ける。『かなり甘い』と感じた。そこで丸田容疑者が手にしていた酒を飲もうとしたが、こちらはアルコールの度数が強すぎた。仕方がなく再び緑色のカクテルに手を伸ばした女性。丸田容疑者に出されるまま2杯を飲んだ後、意識が遠のいていったという。

連行される丸田憲司朗容疑者(31)(20年11月 四谷署)
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驚きの”10回目の逮捕” 巧妙な手口も明らかに

緑色のカクテルには睡眠薬が入れられていた。丸田容疑者は、意識が朦朧とした女性に性的暴行をしようとした疑いで、5日、逮捕された。容疑は準強制性交未遂。丸田容疑者が、同じような事件で逮捕されるのは10回目だ。

女性に、睡眠薬が入っているのを気づかれないよう、わざとカクテルの味を甘くしたのだろうか。女性が嫌うようなアルコール度数の高い酒を用意したのも、緑色のカクテルを選ばせるための”策略”だったのか。そのずる賢さには驚かされる。

10回目の逮捕となった丸田容疑者。2年来の女友達も餌食に・・・。

”10回目の逮捕” 女友達が餌食に

これまでの調べでは、丸田容疑者は、就職活動中の女性や、マッチングアプリで出会った女性などを狙って、言葉巧みに、睡眠薬入りの酒などを飲ませ、卑劣な犯行に及んでいたことが明らかになっている。

ところが、”10回目”の逮捕容疑の被害者は、女友達だった。事件のおよそ2年前から友人関係にあったという。よもや女友達まで餌食になっていたとは。

丸田容疑者の自宅から押収された睡眠薬は10種類、あわせて「およそ700錠」にのぼる。錠剤を砕くための、専用のすり鉢も見つかっている。丸田容疑者のスマホには「40人の裸の女性」の画像・動画が残されていた。その中の1人が、この女友達だった。

警視庁捜査一課の調べに対して丸田容疑者は、初めて反省の言葉を口にしているという。

「女性をないがしろにした」 初めての反省の言葉

これまで9回の逮捕を重ねられてきた丸田容疑者。取り調べに対しては「よく思い出してから話したい」などと言葉を濁してきた。しかし、10回目の逮捕では「女性をないがしろにしたことは大変申し訳ない気持ちです」と供述。初めて反省の言葉を口にしているという。

いくら反省の言葉を述べたとしても、被害を受けた女性の傷は消えることはなく、決して許されない。警視庁捜査一課はさらに余罪を追及する方針だ。どこまで事件は広がるのか。1回目の逮捕からまもなく1年が経とうとしている。