野田大臣が担当する「子ども庁」の役割は…?
岸田新内閣の顔ぶれは、20人のうち実に13人が初入閣。
岸田新首相は、中堅や若手も積極的に登用する「老・壮・青」の方針を掲げていて、44歳から77歳までと幅広い年代を選んだ。また、自身の岸田派以外からも広く人材を集め、党内のバランスに配慮している印象を受ける。
女性閣僚は菅内閣より1人多い3人を登用したが、総裁選で掲げた「3割以上」には達しなかった。注目は、いずれも当選3回で40代の2人。
経済の面で日本企業や国民を海外の脅威から守るため新設された経済安全保障大臣には、46歳の小林鷹之氏が初入閣。デジタル大臣の牧島かれん氏は、最年少の44歳での抜擢だ。
そして、東海3県からは岐阜1区選出の野田聖子氏が入閣。こども庁・地方創生・男女共同参画・少子化担当大臣を務める。
野田氏は1993年に初当選し、現在9期目。1998年には郵政大臣として初入閣。当時の最年少記録となる37歳での抜擢だった。その後も総務大臣や女性活躍担当大臣などを歴任した。

野田氏が担当する「こども庁」は、これから創設される新たな組織。
現在、保育園は厚労省、幼稚園は文科省の管轄というように、子どもに関わる行政は扱う省庁がバラバラだった。こうした「縦割り」による対応の遅れなどを解消するため、「こども庁」が子どもに関わる行政を一元的に担うことになる。

野田氏は、この「こども庁」創設には総裁選でも熱心な姿勢を見せていた。子どもに関わる行政では、児童虐待や子どもの貧困問題、それに妊娠・出産・子育てにまでつながる支援体制が薄いことなどが指摘されている。
これまでの経験で得た手腕に期待したポストを任されたと言えそうだ。
(東海テレビ)