旬の海産物に大打撃が…。この夏の北海道は記録的な猛暑となったため海水温が上昇し、大きな影響が出ている。この傾向は秋以降も続きそうだ。

旬の海の幸は、どうなってしまうのだろうか?

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ウニが殻の中でとけてしまう…

記録的な猛暑に見舞われた、この夏の北海道。その影響が様々なところに出ている。

フジウロコ 大橋水産・斉藤歩さん:
ダブルパンチですよね、コロナ禍で売れないのと

6月から8月の夏の期間、北海道小樽市から積丹町にかけてウニ漁の最盛期を迎える。しかし、旬の味に異変が起こっている。

フジウロコ 大橋水産・斉藤歩さん:
殻付きのウニが、開けた段階でとけてしまっているような状況。暑さによってやられてしまっている

この夏の猛暑で打撃を受けているというのだ。その影響で価格も高騰。例年と比べ、お盆前の卸値で2.5倍から3倍に値上がりしているという。

北海道積丹町のある飲食店では、キタムラサキウニの「ウニ丼」が例年は2800円から3000円だったが、3500円以上に値上げしている。

猛暑の影響はウニだけではない。

フジウロコ 大橋水産・斉藤歩さん:
通常、例年だと日本海のヒラメなどが旬で漁獲量が多いが、暑さの影響で少ない

ヒラメの卸値も例年と比べ2.5倍から3倍に。

「海洋熱波」が発生 三陸から北海道にかけ影響

海産物に大きな影響を与える海面の水温の変化を見てみよう。7月中旬から一気に上昇し、7月下旬から8月上旬にかけては、平年より5℃近くも高くなっていた。

さらに、海の深い部分でも異変が起きている。

水産研究・教育機構 水産研究所・黒田寛さん:
「海洋熱波」というものが生じていて、その強さとしては最大級。きわめて"まれ"な現象。2010年以降の特にこの時期、南からの暖流の影響が三陸から北海道にかけて強まっている

北から南に流れる寒流の「親潮」が弱まり、南からの暖流の「黒潮」が北上しているためだという。このあと秋の旬の味にも影響が懸念されている。

フジウロコ 大橋水産・斉藤歩さん:
サケも少しづつ入荷しているが、とても数量が少ない。サンマ漁に関してはひどい状況ではないか、というのが今の見解

水産庁によると2021年のサンマの来遊量は、過去最低だった2020年は上回るものの、それに次いで少なかった2019年を下回る見込みだ。

北海道民:
困ります、当然。冷凍じゃ買う気もしないし

北海道民:
季節のものが食べられなくなったら、すごく季節感がなく残念

海水温の上昇の影響は、さらに長引くかもしれない。

フジウロコ 大橋水産・斉藤歩さん:
冬まで影響が続いて、鍋でおいしいアンキモなどにも影響が出るかも

猛暑の影響は、ボディーブローのように食卓に影響を及ぼしそうだ。

(北海道文化放送)