せっかくの夏休み、緊急事態宣言で出かけられず困っていないだろうか?
自粛生活の中、ブームになっている文房具や、親子で楽しくおうち時間を過ごすための商品を、静岡県で長く愛される専門店で教えてもらった。

文具マニアの”コバブン”店長が教える
創業から60年。静岡県内に6店舗を構え、「コバブン」の愛称で親しまれる「文具館コバヤシ」。商品を知り尽くす“文房具マニア”の大石弘志店長に聞いた。

文具館コバヤシ(長田店)・大石弘志店長:
店には3万点ほどの商品があるので、その中から選りすぐりの商品を見てもらいます。まず季節のカードです。なかなか外に出られないので、手紙を出す方が増えているようです
まず最初はレターセットコーナー。
なかなか会えない遠方の人へ、手紙を書く人が急増中だという。

最近の売れ筋は、立体的でインテリアとしても楽しめるポストカード。裏面に書かれたメッセージを読んだ後は、組み立てて飾ることができるので、長く印象に残ると大人気だそうだ。
カードの端にあるボタンを押すと、ビールが注がれる音が。(効果音付きカード1320円)

大石店長:
大人の方が楽しめる音です。これで晩酌をしてもらってもいいと思います
音と光が出るカード(光る音付きカード1760円)や、便箋とうちわがセットになった涼しげな商品(日本製竹うちわ一筆箋付き418円)もある。

さらに手紙をデコレーションする商品も大人気だ。
大石店長:
マスキングテープのコーナーです。絵が描けない人は、柄付きのテープを使うことで飾り付けに使えます

切って貼るだけで世界に1枚だけのポストカードが作れる。
かわいいデザインが多く、女性を中心に大人気。コレクションをする人が増えているそうだ。
なかでも大石店長のオススメは、一風変わったマスキングテープだ。
大石店長:
郵便番号の柄のマスキングテープです

貼り付けるだけで、普通の紙が一瞬でハガキになる郵便枠柄のマスキングテープ(描けるマスキングテープ!748円)。
珍しい商品にテンションが上がり、ついつい衝動買いしてしまいそうだ。
手紙の質がワンランクアップ
続いては文具業界でブームの、手紙の質がワンランクアップする商品。
大石店長:
手書きにこだわる人が多くいて、人気の商品として「ガラスペン」があります

高いイメージのあるガラスペンだが、コバブンでは1000円台からラインナップ。味のある文字が書けるため手紙に最適で、気持ちが伝わりやすいと人気だ。
ガラス製のペン先にインクをつけて、試し書きをしてみた。
北村花絵アナウンサー:
思ったより、1回付けただけで結構書けますね

大石店長:
紙をかする感じの書き味になるんですが、ボールペンより字幅が太いので、インクの流れの強弱が出てくると思います
さらにガラスペンはメンテナンスが簡単だ。ペン先を洗えば1本で様々な色のインクを楽しめる。
コバブンには、静岡県をイメージしたオリジナルインクもある。(オリジナルインク・静岡を旅する色2420円)。

自宅学習に励む子供向けの注目商品
続いては、学習用文具コーナーに向かう。
大石店長:
勉強を応援するためのコーナーがこちらにあります。リビングでご両親が見ている中で勉強してもらおうと、こうした持ち運べるトレイがあります
普段、子供部屋に置いてある文房具をまとめてリビングへ移動できる、とても便利なお片付けトレイ(リビガク ハコボート1485円)。

北村アナウンサー:
いいですねこれ。いろんな所にちょこっとずつあるので、ハサミとか鉛筆とか付箋とか、全部まとめられるんですね
さらに2021年の日本文具大賞にも、学習に便利な文房具がノミネートされた。
大石店長:
見た目は普通のボールペンですが、3機能あります

1本で3つの機能があるボールペン。
文字を書く機能に加えて、タッチペンとしても使える。そして、アーチ型のくぼみにスマホを立てかけることができる。
商品名は、スマホを立てられるペンだから「スマタテペン」(330円)。

親子で楽しめる文房具
続いては、4000円で世界旅行気分。涼しい室内で楽しめる学習アイテムだ。
大石店長:
見た目は普通の地球儀ですが、専用のアプリでいろんな情報を見ることができます

2021年の日本文具大賞・機能部門でグランプリに輝いた「ほぼ日のアースボール」(3960円)。
最新のAR技術が詰まっていて、専用アプリを使えば宇宙から見た夜の地球が表示されたり、世界中の今の気温を調べることができる。

さらに気になる国旗をタッチすると、その国の面積や通貨、インターネットの利用者率まで出てくる。

専務の趣味「紙工作」のこだわりコーナー
コバブンには、他にもおうち時間を充実させてくれるコーナーがある。
大石店長:
専務の好きな文具を集めたコーナーがあります。紙モノのペーパークラフトが好きだったりして
コバブンの本川正純専務は紙工作歴12年。200を超える作品を完成させた達人だ。
そんな専務が選び抜いた商品とは…
大石店長:
大人向けのペーパークラフト。パズルみたいな脳トレをしようという商品です

おうち時間を楽しくする人気のペーパークラフト(3Dオブジェクトペーパークラフト2640円)。ディスプレイも、専務が10時間ほどかけて作った力作だ。
紙で作ったとは思えないミニカーのように精巧な紙工作キットは、子供と過ごす時間を作りたいお父さんにも人気。

「ぬりえおめん」は、ぬり絵をした後に組み立てると立体的にかぶれるお面が完成する。ハサミを使わないので安全な「立体ぬりえおめん」。ライオン、イヌ、ネコ、恐竜など、子供が好きなモチーフばかりだ。

心がワクワクする最新文房具。みなさんも、おうち時間を楽しい文房具とともに過ごしてみては。
(テレビ静岡)