生のまま食べても美味しい…ふわふわモチモチの極上食パン

愛知・清須市の清洲城の近くに、2021年2月 高級食パン専門店がオープンした。一宮市で喫茶店を営む男性が、地元の清須を元気にしたいと開いた。

すっきりと甘く、生のままでも美味しい食パンに、見た目ユニークな黒糖を使った真っ黒な食パンや、スイカ柄のパンまで…。バリエーション豊富なパンは地元で評判となっている。

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愛知・清須市の街のシンボル、清洲城の近くに「尾張清洲 信長屋総本家本店」はある。蔵のような店構えに、店内はお城のような雰囲気だ。

看板商品は、「極上生食パン 殿」(864円)。

女性客A:
フワフワですし、生のまま食べてもめちゃくちゃ美味しいです

男性客A:
もう30本ぐらい買っているよ。パンはあまり好きじゃないけど、ここの食べて美味しかったので…

お店は、生まれも育ちも清須の後藤優さんが開いた。後藤さんは、店の食パンを「清須の特産品にしたい」と話している。

和菓子で使われる材料を配合…織田家の家紋が焼印された「極上生食パン 殿」

看板商品の「極上生食パン」には、和菓子でよく使われる和三盆糖と、カステラで使う純米飴が使われている。後藤さんが、名古屋市西区の円頓寺で和菓子屋を営む父親に相談したところ、この2つを勧められたという。

後藤さん:
和三盆自体が上品な甘さのお砂糖なので、くどくない甘さにしています

オリジナルでブレンドした最高級の小麦粉に、和三盆糖と純米飴を加えた生地を手で成形していく。機械を使いガス抜きすると、きめが細かくなり過ぎてふわふわ感を損なってしまうため、生地の中の空気が均等にならないように、あえて手でこねる。

窯に入れて46分。焼きあがった食パンに、織田家の家紋を焼印して完成。割ってみると、いかにも柔らかそう…。ふわふわ・モチモチのすっきりとした甘みの食パンだ。

真っ黒な食パンやスイカ柄のパンまで…バリエーション豊富なユニークな商品

個性的な真っ黒な「竹炭黒糖食パン 影武者」(1188円)もある。“殿”という白い食パンに対し、黒いパンには“影武者”と名付けた。

女性客B:
食べた後、歯が黒くなるかなと思ったんですけど…。そんなこともなくて、同じようにふわふわで、さっぱりして美味しいです

男性客B:
“影武者“は遅がけに来ると無いの。今日はたまたまあったので、買って来ました

7月からは「すいかぱん」(999円・要予約)も始めた。四角いが、柄や色合いはスイカそのもの。

緑の部分はメロンの果汁を加え、タネはチョコチップ。

経営する喫茶店をコロナが直撃…経費圧縮のため食パンを自家製に切り替え

後藤さんは、この店以外に喫茶店「ワイズカフェ一宮店」も経営しているが、コロナの影響で客足が減ったという。

少しでも経費を圧縮するため、それまで仕入れていた食パンを自家製に切り替えようと考えた。

後藤さん:
喫茶店もしながら、夜はパンの修業を知り合いの工場でさせていただいて…。目にクマが出来て、それでも頑張って(食パンが)仕上がりました

約3か月。理想の食パンを生み出した後藤さんは、清須の実家に専門店を作った。仮に売れ残ったとしても、喫茶店で使うのでリスクが少ないと考えた。

オープン初日に300人の行列…順調な船出に2号店と3号店も開店

チラシを配って迎えたオープン当日は、予想以上の約300人の行列が…。用意していた食パンが足りず、200人ほどには販売することができなかったほど。

後藤さん:
(客から)「信長という名前を使ってるんだったら、もっとちゃんとしておけ」とおしかりを受けたり…

その後は、より多くの人に商品が行き届くよう、毎日朝早くから準備をしている。この店を軌道に乗せると、5月には一宮の喫茶店の中に2号店を出店。喫茶店で出すパンを全て店内で焼けるようにした。

モーニング激戦区の一宮だけに、終日ドリンク代だけでモーニングサービスが付く。「ワイズカフェセット」は、小倉あんがトッピングされた自慢の食パンに、ゆで卵、カップスープ、野菜サラダ、ポテトサラダが付いて、アイスコーヒーの場合は420円でいただける。

喫茶店のピンチから始まった食パン作りがチャンスとなり、7月27日には瀬戸市に3号店も出店した。

「喫茶店を守り、そして地元の清須も元気にしたい」と話す後藤さん。コロナに負けないよう、奮闘している。

「尾張 清洲信長屋総本家本店」は、清洲城から南東へ徒歩約5分。

(東海テレビ)