「爆発的な感染拡大が進行している」

8月5日開かれた東京都の専門家会議。あがったのは危機的状況を訴える声だ。

国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師:
これまで経験したことのない爆発的な感染拡大が進行しています

「爆発的な感染拡大」と危機的状況を訴えた
「爆発的な感染拡大」と危機的状況を訴えた
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東京都で5日、確認された新たなコロナ感染者はこれまでで最多の5042人。5000人を上回るのは今回が初めてのこと。

東京都の専門家会議では新規感染者がこのまま増加すれば、2週間後には1万909人に達し、連日都民の1000人に1人が感染するという分析結果が示された。

「2週間後には都民1000人に1人が感染」
「2週間後には都民1000人に1人が感染」

こうした中、政府は5日夕方開かれた対策本部で、まん延防止措置の適用地域に福島・茨城・栃木・群馬・静岡・愛知・滋賀・熊本の8県を追加することを正式に決定した。期間は今月8日から31日まで。

菅首相:
各県の感染者数や病床の状況、そうしたことを総合的に判断する形で今回はまん延防止措置の対象として8つの県を指定をいたしました。全国的にということは考えてはおりません

都内で少なくとも8人が自宅療養中に死亡

FNNの取材ではコロナに感染し、都内で自宅療養中に死亡した人は8月に入って少なくとも8人に上るとみられている。8人は全員男性で30代が1人40代が1人50代が6人となっている。

自宅療養中の感染者がいる家族は政府の方針に不信感を募らせている。

自宅療養中の夫(40代・軽症)を介護している妻(40代):
ほったらかしにされている
状態なんですよ。「もう軽症だからいいでしょ」みたいな。これで呼吸困難にいざなった時のことを考えると大丈夫かなと。(保健所の)支援もままならない。何もできない。そんな政府に怒りしかないです

自宅療養者の家族「ほったらかしにされている状態」
自宅療養者の家族「ほったらかしにされている状態」

今回の政府方針、果たして国民の納得は得られるのだろうか。

(「イット!」8月5日放送より)