若山牧水の短歌を元気にうたった小学生 両陛下とご交流

7月3日に開幕した文化・芸術の祭典「国文祭・芸文祭みやざき」。

宮崎市のメディキット県民文化センターで行われた開会式では、県内の文化・芸能の関係者や国の内外で活躍する県内出身者など、総勢約150人がイベントの幕開けを華々しく飾った。

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先陣を切ったのは、県内で文化活動に励む高校生たち。日南高校書道部の生徒たちは、延岡学園高校吹奏楽部の演奏に合わせて、迫力の書道パフォーマンスを披露した。

日南高校書道部の生徒:
3年生はこれで部活動引退という形になるので、ここでしっかり力を出し切ったことですっきり次に進めると思うし、こういう大きな舞台に立ったという経験が、ちゃんとこれからの人生でも受験でも、しっかり生きてくると思います

続いて、天皇皇后両陛下が東京の赤坂御所からオンラインでご覧になる中、宮崎の神話の源流をたどるフェスティバルが幕開け。

日向市立坪谷小学校の児童16人は、母校の大先輩である歌人・若山牧水の短歌を元気いっぱいの声でうたった。

坪谷小学校の児童:
思った以上に人が多すぎて、緊張しました

坪谷小学校の児童:
(天皇皇后両陛下は)好きな句とか「素晴らしかった」とか、坪谷のことについてたくさん質問してくださいました。牧水先生の母校がすごいんだということが伝われば、うれしいと思いました

ピアノ演奏や観客の合唱も「宮崎が盛り上がる」

続いて、宮崎県高千穂地方の民謡「刈干切唄」が披露され、三浦文彰さんによるヴァイオリン演奏も会場を盛り上げた。

このあと登場したのは、発達障害がある県内在住のピアニスト、野田あすかさん。

コロナ禍でさまざまなイベントが中止・延期となり、発表の機会が奪われる中、支えてくれた人たちへの思いを胸に演奏を披露した。

野田あすかさん:
私にとって、きょうの本番は自分の本番だけではなくて、一緒にやってくれたみんなの本番だと思ってやりました。拍手もうれしくて、自分も拍手をしました

最後は、大会のイメージソングを手掛けたアルケミストの2人と、会場に訪れた約500人の観客が一緒に「ひなたの真ん中で」を歌い、約3時間にわたった開会式が終了した。

観客:
本当にあるのかどうか不安な中で練習をされたと思うけど、こういう華が咲いて、本当にすばらしいなと思いました

観客:
自分たちはいいところに住んでいると実感できた開会式でした

観客:
すごく華やかで元気の出るステージだったので、宮崎が盛り上がるなと、うれしい気持ちになりました

宮崎ゆかりの約150人が出演した開会式は、宮崎の伝統や文化、芸術の力を全国に届けるだけでなく、県民も宮崎の魅力を再発見する機会になったようだった。

国文祭・芸文祭みやざきは、10月17日までの107日間、県内全ての市町村を舞台に行われる。

(テレビ宮崎)

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