7月14日、オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式の共通コンセプトが組織委員会から発表された。気になる聖火台や開会式はどのような演出になるのだろうか?

一方で、東京オリンピックの開会式に出席する関係者について、政府や大会組織委員会が数百人に絞り込む方向で調整していることが、7月15日、大会関係者への取材で分かった。

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当初、政府や組織委員会は開会式に一般の観客約1万人とは別に、IOC(国際オリンピック委員会)や競技団体スポンサーなどの関係者約1万人を入れることを検討していた。

しかし、東京都に4回目の緊急事態宣言が発令され、開会式も無観客になったことを受け、開会式に出席する関係者を数百人に絞り込む方向で調整しているという。組織委員会の武藤事務総長は「できる限り必要な人数を絞っていく必要がある」との考えを示していた。

開会式・閉会式の共通コンセプトが発表

榎並大二郎キャスター:
(開会式に)関連して14日、オリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式の共通コンセプトが組織委員会から発表されました。「Moving Forward」ムービングフォワード。「前を向いて生きるエネルギー」という意味が込められていると。コロナ禍で開催される大会だからこそ、スポーツの力で前を向いて生きるエネルギーを届けたいという思いが込められているということです。

榎並大二郎キャスター:
来週金曜日(23日)に迫った開会式のコンセプトがこちら。「United by Emotion」ユナイテッドバイエモーション。こちらは「世界中の人々を感動でつなぐ力」ということで、未来への希望を感じることができるセレモニーを目指すということでした。

注目される聖火台のデザインは?

榎並大二郎キャスター:
注目されるのは聖火台がどんなデザインになるかですね。振り返っていきますと、前回のリオオリンピックでは「太陽」をイメージした聖火台でした。そして2012年ロンドンオリンピックは「花びら」をイメージしたもので…。加藤さん覚えてます?幻想的でしたけども。204個の花びらが中央に持ち上がって、大きな聖火台になっていたというものでした。華やか!

加藤綾子キャスター:
すごいですよね。

榎並大二郎キャスター:
さらにさかのぼって、2008年北京オリンピックでは「幸運を表す雲」というイメージで、メインスタジアム「鳥の巣」の屋根の上に聖火が灯ったことがありました。そしてさらにさかのぼると、前回の東京オリンピック、1964年の時に聖火台に火が灯った時の写真。60年近くが経った今でも多くの人の心に残っているというものです。

榎並大二郎キャスター:
今回の東京オリンピックの聖火台のデザインはどなたが担当するのでしょうか。昨日(14日)公表されたのですがこちら。デザイナーの佐藤オオキさん(43)。カナダの生まれで、早稲田大学建築学科を首席で卒業したという方です。

榎並大二郎キャスター:
最近どんな作品を残しているか。ローソンのプライベートブランドの商品パッケージ。それ以外にも、銀座にある資生堂のお店のデザインですとか、ガムや家具のデザインなど、幅広く手がけているんです。主要な作品はニューヨーク近代美術館など、世界の美術館に収蔵されるなど、高く評価されている方です。

声を出さないパフォーマーも出演

榎並大二郎キャスター:
どんな開会式になるのでしょうか。声を出さないパフォーマンスで世界的に知られる、コメディアン「が~まるちょば」のHIRO-PONさんが出演することなども発表されています。

(「イット!」7月15日放送より)