新型コロナウイルスにより大きな打撃を受けている飲食業界。その影響は生産者にも及んでいる。
岩手・洋野町では特産のウニが旬を迎えているが、首都圏への出荷が伸びず生産者は苦境に立たされている。

飲食店に卸せず…売上半分以下に

色鮮やかなオレンジ色のウニを豪快にゴハンにかけて…
まさにいまが旬の高級食材だが、実は新型コロナウイルスの影響で困ったことになっているという話を聞いて、本州一の水揚げ量を誇る洋野町の生産者を訪ねた。

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種市漁協・前森光雄生産部長:
やっぱり収入が減った。去年と今年の2年連続で(水揚げが)少ない状態

洋野町では海岸の岩盤に溝を掘って作った通称「うに牧場」でウニを育てている。
天然のコンブを与え、4年かけて大きくなった洋野のウニは生産者にとっても自慢の逸品。

種市漁協・前森光雄生産部長:
食べてみて

高橋礼子アナウンサー:
すごい綺麗な色。磯の香りが鼻から抜けて、あとからふわってきます、甘さが

洋野町では2019年、5つの漁協あわせて40.1トンのウニを出荷し(※むき身で換算)、約4億5,800万円を売り上げている。例年であれば水揚げが最盛期を迎える、一年でもっとも忙しい時期。

しかし、海の中には出荷できない旬のウニが残ったまま。

種市漁協・前森光雄生産部長:
ウニはとれたて、そのままをうまく消費者に渡る方法を考えないと

「おうち時間」増加でネット販売へ

生産者と共に苦境に立たされているのが町内の海産物を扱う販売店。

北三陸ファクトリー・城内望歩さん:
(飲食店の)時短が始まって、豊洲市場も止まって、ほとんど注文が無い時期もありました

2020年から続く新型コロナウイルスの影響により、主な取引先である首都圏の飲食店への出荷が大幅に落ち込んだ。

北三陸ファクトリー・城内望歩さん:
コロナ前に比べると(売り上げは)半分くらいに落ちている

さらに町は恒例のウニ祭りを2020年に続き、2021年も中止にすると発表。状況はさらに悪くなっているという。
こうした中、活路を見出しているのがインターネットでの販売。以前は発送に手間がかかるために敬遠してきたが、"おうち時間"が増えたこともあり、注文が増えているという。

このうえで、北三陸ファクトリーでは採れたての旬のウニを味わって欲しいと、7月11日に独自の直売会を開くことにした。

北三陸ファクトリー・城内望歩さん:
今年まだ食べてない人や、洋野のウニを食べたいという人にぜひ来てほしい

種市漁協・前森光雄生産部長:
色といい、甘さといい、やっぱり日本一だな

全国に誇る洋野町のウニ。
苦しい時だからこそ、地元の私たちが食べて応援することが生産者などの励みになりそう。

(岩手めんこいテレビ)