高知市の水族館でアシカの赤ちゃんが誕生。7時間に及ぶ超難産で一時は命の危機もあったが、スタッフの懸命な人工保育でスクスクと育っている。

アシカの赤ちゃん 桂浜水族館で4年ぶりに誕生

桂浜水族館の屋外プールで、すいすいと泳ぐ黒くて小さな生き物。その正体は…

 
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6月19日に誕生したカリフォルニアアシカのメスの赤ちゃん。

お母さん「エル」の子ども「コエル」

お母さんの名前「エル」からとって、「コエル」と呼ばれている。

桂浜水族館でのアシカの赤ちゃんの誕生は4年ぶり。6月19日、出産が始まったのは午後2時だった。

桂浜水族館 丸野貴也ショーチームリーダー:
カリフォルニアアシカというのは(出産にかかる時間は)普通40分とか、長くて1時間とか2時間くらいなんですけど、お母さんのエルちゃんの場合、7時間かかってしまって。超難産でした

誕生した時にはコエルは衰弱していて、このままでは死んでしまうという状況に。そのため桂浜水族館は、人工保育を行う決断をした。

生まれた日から、1日中つきっきりで飼育を行っている。

桂浜水族館 丸野貴也ショーチームリーダー:
自分も初めての経験なので、不安でいっぱいでした。とにかく病気せずに元気で育ってくれ、という思いしかないですね

泳ぎ方もスタッフが指導 まさに“お母さん”

スタッフは体重の増減をしっかりと見極め、毎日濃さや量を変えたミルクを3時間ごとに与えている。

ミルクは3時間ごとに 一日中つきっきり

睡眠時間や行動なども毎日記録。本来ならお母さんから教わる泳ぎ方も…スタッフがプールに入り、泳ぎを教えた。

スタッフの丸野さんが、まさにお母さん代わり。

生まれた時は6.7kgだったコエルは、7月8日には8kgに。スタッフたちの愛を受け、すくすくと成長中。

最近では時間を限定し、屋外のアシカプールで泳ぐこともあるコエル。たまたま訪れたお客さんも、愛らしいその姿にメロメロだ。

コエルの愛らしさにお客さんもメロメロ

香美市から来た客:
かわいいですね。本当にかわいいですね。お母さんが育てるのが一番いいんでしょうけど、ここのスタッフさんがとても大事にしてくださってるみたいなので、良かったと思います

滋賀からから来た客:
タイミング的にすごくよかったなと思って。後ろのヒレの動きも不器用な感じがかわいらしかったです

スタッフには葛藤も…「お母さんに申し訳ない」

人懐っこく、ひょこひょことついていく様子がとてもかわいらしい印象だが、スタッフは少し複雑な思いを抱えていた。

丸野さんの後をついて歩く

桂浜水族館 丸野貴也ショーチームリーダー:
赤ちゃんが人の手で育てられるということは、人に慣れてしまうことが必然的に起こってしまう。それをいかに離していくかというのを考えながらやらないといけない。すごく抵抗はあるし、お母さんにも申し訳ないなと思います

色々な不安と葛藤の中、まっすぐ命と向き合うスタッフたち。多くの人に成長を見守ってほしいと話す。

丸野さんの足の上でくつろぐコエル

桂浜水族館 丸野貴也ショーチームリーダー:
アシカの赤ちゃんを見るのってほとんどない貴重な機会なので。愛らしい姿だったりとか、大人と子どもを見比べられるチャンスでもあるので、ぜひ興味を持って来て見ていただけたら

アシカの赤ちゃんは7月10日から一般公開されている。

(高知さんさんテレビ)