空き家の屋根上に…繁華街でアライグマ8匹目撃
佐賀市の繁華街でアライグマの集団が目撃され、写真に収められた。

かわいい反面、「特定外来生物」として駆除対象となっているアライグマ。住宅への被害も出ている。

6月24日に投稿された佐賀市に住む男性のフェイスブックに、ある投稿があった。
佐賀市白山、アライグマ一家が現る
写真をよく見ると…8匹。大きさもバラバラで、家族とみられる。

そして、このアライグマ一家が撮影された場所が…
記者:
飲食店が立ち並ぶ佐賀市の繁華街で、アライグマが見つかったということです
アライグマが移動していたのは、佐賀市白山のアーケードに並ぶ空き家の屋根の上だった。

アーケード前のビルで働く秋山翔太郎さん(35)。
ほかの職員と休憩中にアライグマに気づいた。
秋山翔太郎さん:
「なんかいるよ」と呼ばれて、カラスがちょっかいかけている様子を目撃した。アライグマは7年間で初めて

その後、カラスはどこかに行き、アライグマは無事だった。
秋山翔太郎さん:
その辺りでじゃれあって、次のところに移動していた。ちょっと遊んでいるような感じ
住居への被害が急増…昨年は90匹捕獲
家族でじゃれあうアライグマに愛くるしさがあったというが、「特定外来生物」として駆除されるアライグマに秋山さんは胸を締めつけられるという。

秋山翔太郎さん:
どこかで次のすみかがあるか、それがないと処分されてしまう。(人間に)連れて来られて、駆除せざるをえないというのは切ないというところはある
なぜ繁華街にアライグマが?
佐賀市役所の環境政策課によると、以前から山間部では多く見られていたそうだが、近年 佐賀市南部の住宅街でもアライグマを見たという報告が増えているという。

実際に家の屋根裏や空き家に住み着かれたり、庭の家庭菜園を食べられたりしたなど、住居関連の被害による捕獲数だけで、5年前に6匹だったのが、3年前から一気に増え、2020年には90匹捕獲したという。

今回の白山のアライグマは、アーケード内の空き家に住み着いている可能性があるとして、佐賀市は行動範囲を特定するなどして、わなを仕掛けて捕獲するとしている。

(サガテレビ)