韓国
東京オリンピックホームページの竹島表記を巡り、今度はテコンドーの大技で猛抗議です。韓国が独島として不法占拠している竹島に上陸したのは、韓国のテコンドー少年たち。旭日旗が描かれた板を「空中回転蹴り」で粉砕するという謎の抗議パフォーマンスを披露し、ホームページの地図から竹島を削除するよう、改めて要求しました。
オリンピックでは、文在寅大統領が開会式に出席するかも焦点ですが、韓国の中央日報は「現時点では難しい」と報道。大統領府関係者の話として「来日の条件はあくまで日韓首脳会談の開催であり、これを菅総理が拒むなら、関係改善が遅れる責任を日本側が負わなればならない」と伝えています。オリンピック開催まで1カ月を切る中、日韓の主張は平行線を辿っています。


イギリス
サッカーイングランド代表の試合を見ようと多くのサポーターがスタジアムに集まってきました。ヨーロッパ選手権の予選となるこの試合は、およそ2万2500人が観戦。サポーター達はビールを手に応援歌を歌うなど、大盛り上がりでした。
会場の人に東京オリンピックの観客数が上限1万人になったことを聞いてみると…
サポーター:
「ファンがいるのは素晴らしい。観客の声援がある、それは素晴らしいこと」
「(違った大会になるとしても)私は日本国民と選手の安全が最も重要だと思います」
ヨーロッパ選手権では、7月の準決勝、決勝に6万人以上(収容人数の75%)の観客を入れる予定で、ワクチンの接種証明など条件付きでの大型イベントの解禁が続きます。

米国・ロサンゼルス
この球場は6月17日から観客の入場制限がなくなりました。野球ファンは新型コロナ前のように試合を楽しむことができます。メジャーリーグ・エンゼルスの本拠地ではこれまで収容人数の3割ほどで試合を開催してきましたが、カリフォルニア州の規制解除に伴って、満員の観客を入れられるようになりました。今シーズン「二回目の開幕戦」とも言える記念すべき試合で、先発のマウンドに上がったのは大谷翔平選手。投打のリアル二刀流で出場し、集まった3万人以上の観客を沸かせました。
エンゼルスファン:
「大谷選手のプレーを見るのが大好きです。特にホームランを打った時は息子も大喜びです。叫びすぎて声が出なくなりますね」
日本人として初めてオールスターのホームラン競争にも出場予定の大谷選手。この日も生の迫力に多くのファンが魅了されていました。

トルコ
東京オリンピックに出場するトルコ代表向けのユニフォームのお披露目イベントが行われています。青年スポーツ省主催のイベントには、金メダルの可能性の高い空手やレスリング、体操の選手などが参加。オリンピックに向けた意気込みを語りました。
空手男子形アリ・ソフオール選手:
「東京ではできる限りの力を尽くし、国にメダルを持ち帰りたい」

体操女子ナズル・サフランバシュ選手:
「東京五輪では4種目で決勝に進出したい。そしてメダルを取りたい」

トルコのIOC委員、エルデネル氏も、改めてオリンピックの開催に自信を見せました。
IOCウール・エルデネル委員:
「東京五輪は予定通り開始し、優秀な組織運営で無事終了するだろう」
トルコ選手団は7月17日から順次、日本に向けて出発する予定です。
米国・ワシントン
米中対立にも影響か、ここワシントンではアメリカ通の中国大使交代に注目が集まっています。
中国の崔天凱(さい・てんがい)駐米大使は大使館のホームページで「間もなく帰国する」と発表。崔氏は8年以上にわたって大使を務め、アメリカ政府内でも「安定感」に定評がありました。中国外務省の報道官が、新型コロナウイルスの起源はアメリカ軍だとほのめかした際には、崔氏が「そのような狂ったことを誰が信じられるか」と公然と批判し話題となりました。
後任として名前が挙がる秦剛(しん・ごう)外務次官について、アメリカメディアは「攻撃的な人物」などと分析していて、大使の交代で米中関係がさらに不安定になるのでは、と警戒感が広がっています。

中国・上海
中国の共産党が今年(2021年)創立100周年を迎えまして、そのゆかりの地には平日の朝からたくさんの人がつめかけています。この場所は第1回党大会の開催地で、6月に記念館がリニューアルオープン。施設内では中華人民共和国誕生までの歴史や建国の父「毛沢東」ら歴代指導者の業績が紹介されています。
習近平国家主席のコーナーには数十枚のパネルがあり、建国の中心メンバーたちの展示会場に次ぐと見られるスペースがとられています。また博物館の結びの言葉には「習近平の新時代」という記載もありました。中国では共産党ゆかりの地を訪れる「赤色ツアー」が大盛況となっていて、7月1日の記念日に向け、共産党と習主席の権威をアピールする動きが一層加速しそうです。

中国・北京
日本への厳しい批判で知られる中国外務省の報道官が「とても良いニュースだ」と祝福しました。定例の会見で、上野動物園にいるジャイアントパンダのシンシンに双子の赤ちゃんが生まれたことを質問された報道官。「我々はみな、とても嬉しく思っている」といつもと違い、少しだけ表情を緩ませました。また「パンダ」を通じ、国民レベルの交流が深まることに期待を示しました。
しかし、これが日中関係改善のきっかけになるかを聞かれると、途端に慎重な口調に。
中国外務省 趙立堅報道官:
「大衆の、、、間の、、、理解と、、、交流、、」
日中関係について自由に発言する裁量は、報道官にも与えられていないようです。

フランス
ここ、ルーブル美術館に展示されているレオナルド・ダビンチの代表作「モナリザ」のレプリカに驚きの値段が付けられました。オークションに出品されたのは、所有者の名前から「ヘッキングのモナリザ」と呼ばれるこちらの複製画。本物のモナリザは16世紀に木製のパネルに描かれていますが、レプリカは100年後にカンバスに描かれました。落札額はおよそ3億8000万円。
当初は最高でも4000万円程度と予想されていましたが、10倍近くに跳ね上がりました。レプリカはヘッキングさんが「本物だ」と主張したことで知られ、オークションの担当者は「ヘッキングさん同様、他の収集家にもこの作品を楽しんでほしい」と話しています。

タイ
東南アジアでワクチン不足による接種の遅れが懸念される中、日本政府がワクチン支援を本格化させています。今回私はタイの病院でアストラゼネカ製のワクチンを接種したのですが、ワクチン供給の不足により、2回目の接種は3カ月後となっています。
こうした状況を受け、日本政府はASEAN(東南アジア諸国連合)諸国へのワクチン支援に乗り出しました。ベトナムに100万回分を供与したのに続き、タイにも日本で生産されたアストラゼネカ製のワクチンを供与する方針です。さらにインドネシア、フィリピン、マレーシアなどにもワクチンを提供する予定です。ワクチン外交で影響力を強める中国に対抗し、日本も出遅れ挽回を狙います。

ロシア
モスクワの関根です。感染が再拡大する中、モスクワでは、ワクチン接種などの条件をクリアしないと屋外テラスを除いて、飲食店の利用ができなくなります。モスクワ市政府が設定した条件は3つ。ワクチン接種を受けるか、コロナ感染後6カ月以内の人、もしくは3日以内のPCR検査での陰性証明書の提示です。
ワクチンを打った人や感染経験者は、当局が配るQRコードを入店前に示す必要があります。ロシアでは国産ワクチンが不人気で、接種率はわずか10パーセント。飲食店の利用制限も、接種率を上げるのが本当の狙いではとの見方が広がっています。
大統領報道官は「ワクチンを打たない人が差別されるのは仕方がない」と警告していて、今後は様々な場面でワクチンの接種証明が必要になりそうです。

米国・ニューヨーク
こちらの市庁舎の主で、アメリカ最大の都市・ニューヨークの新たな顔を決める市長選挙が事実上始まりました。11月の本選挙を前に民主・共和両党は予備選の投票をそれぞれ実施。民主党支持者が多いニューヨーク市では、民主党予備選の勝者が新市長となる可能性が高いと見られています。
ニューヨーク市はワクチン接種が進み、経済が急回復している一方で、アジア系住民に対するヘイトクライムなど犯罪が増加し、治安対策が最大の争点となっています。
これまでのところ元警察官のアダムズ氏が優勢ですが、今回初めて最大5人まで候補者に順位をつけられる複雑な投票方法が導入されているため、結果判明までは数週間かかる見通しです。

【FNN海外特派員取材班】